基礎・コツ

「抜け感」とは?超簡単な「抜け感」の作り方と着こなしテクニック!

「抜け感」「ぬけ感」は、コーディネートのバランスがとれない時などにプラスするだけで、コーディネートが大人にまとまる【テクニック】の一つです。
なんとなく難しいイメージがあるかもしれませんが、コツを覚えてしまえば実はとっても簡単です!
季節を問わずに取り入れられるので、なんだかいまいち着こなせないなというときはぜひいろいろと試してみてください。

抜け感(ぬけ感)とは

ファッションにおける抜け感(ぬけ感)とは、洋服を着る際にゆとりやスキを作ることで「ゆるみ」を着こなしに入れて、リラックス感や女性らしさを出す着こなしの事で、「肩肘はらずにリラックスしながら洋服を着こなしている」という印象をプラスしてくれる、洋服を着こなす際の「テクニック」の一つです。

「肩肘はらない大人なリラックス感」を作ると聞くと少し難しく感じるかもしれませんが、「抜け感」を作るのは実はとってもとっても簡単です。
今回はカジュアルなアイテムやテイストを軸にして、抜け感をプラスして大人っぽく着こなすコツを簡単に説明していこうと思います。
ご自分にフィットした「抜け感」の作り方を見つけてくださいね。

スタイリングに適度な露出を作る

手首を出してすっきり感をプラス

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いわゆるカジュアルなスタイリングは女性らしいスタイリングよりも「肌の露出が少なめ」です。
まず、軸にするのは「首の詰まったロンTやスウェット+デニム+スニーカー」のスタイリング。
このスタイリングの時、露出している肌の部分は手と首と顔、そんなところだと思います。
ここに、すこし露出を作ってあげましょう。
やり方はとっても簡単です。
『袖口をロールアップするかプッシュアップして、手首を見せる』
たったこれだけでカジュアルスタイルに「抜け感」がプラスされて、ぐっと大人っぽい印象になります。

肘まであげてしまうとただの暑がりさん的な印象になってしまうので注意が必要。
ロールアップやプッシュアップは手首と肘の真ん中くらいまでの位置にするとバランスがとりやすいです。
また、腕まくりに抵抗がある場合は、7分袖などもともと手首の見えるような袖丈の短いものをチョイスしてもOKです。

足元の肌見せをしてすっきり感をプラス

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スニーカーをパンプスや華奢なサンダルに変えて、足元に露出を作ってあげましょう。
ヒールを履きなれていない場合は、スニーカーよりも足の甲が少し出るようなバレエシューズなどのフラットシューズを選ぶといいでしょう。
足元に抜け感がでるだけで、いつものスタイリングがぐっと大人っぽく女性らしくなります。

シャツやブラウス・アウターの襟抜きでこなれ感を

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「抜き衣紋(ぬきえもん)」という着物の着方があります。襟のうなじにあたる部分を引き下げて、襟足を出して着る着方の事です。
「粋で着慣れた感じ」や「艶っぽさ」を出すための着方なのですが、これをシャツなど襟があるものに応用したのが「襟を抜く」という着こなし方です。

前述したように襟を抜くことで適度な露出が作れるという事と、首元に一種の「ゆるみ」が生まれ、着こなしにぐっと大人っぽさやこなれ感がプラスされます。
シャツやブラウスは首元が詰まっているデザインのものが多く、ぴしっと着るときちんと感が出るアイテムですが、大人なリラックス感をプラスして着こなしたいときは少し抜き気味に着こなしましょう。

襟の抜き方

姿勢を正して首をまっすぐに立てた時に首の付け根部分と抜いた襟の間にこぶし一個分くらいの余裕ができるくらいがちょうどいい感じ。
片方の手でシャツの襟の真ん中を少し押さえながら、腰の真ん中くらいのシャツの生地をつまんで、下にくいっと下げていただくだけでOKです。
ボタンをとめて襟を抜く場合は、第2ボタンくらいまでを開けて。
羽織として使っている場合でも、襟を抜くことでこなれ感もプラスされた着こなしになります。

ちなみに、襟を抜くと、首がすっきりと見える効果もあります。
シャツやブラウスが苦手な方も、抜き襟でバランスをとるとすっきり感がプラスされてすっきりと着こなしていただきやすくなります。

もこもこアウターも後ろに抜くとすっきり

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ノーカラーのキルティングアウターやもこもこしたダウンなど、そのまま着てしまうと太って見えてしまったりバランスがとれなかったりすることが多いと思います。
その際も、ぜひ後ろに抜いて着てみてください。
アウターの襟抜きも、シャツやブラウスと同様に首の付け根と襟元にこぶし1個分くらいの余裕ができるくらいが理想的です。
背中に少し丸みができ首元がすっきりすることで、バランスがとりやすくこなれた印象になります。

着こなしに「ゆるみ」や「まるみ」をプラスする

すこしゆったりめのサイズ感を選ぶ

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着こなしに「ゆるみ」や「まるみ」をプラスするにはサイジングと着こなし方がポイントです。
カットソーなどの場合は、ジャストサイズよりもワンサイズ大きめサイズを選んだり、ビックシルエットやビックサイズのトップスを選ぶのがおすすめ。
着こなし方のコツは、ウエストインです。
ゆったりめの身幅のトップスをインしたら、胸の下やウエスト周りを少し引っ張ってたぷっとするくらいブラウジングしてください。
長袖だったら、プッシュアップを。半袖の場合だったら、ロールアップを。
ゆるみがプラスされるので、簡単に抜け感がプラスできます。

ちなみに、ヒップや腰周りがきになる方は、前だけインもおすすめです。
前だけインは、全体をインするよりもルーズな印象になりよりリラックスした雰囲気に。

また、上手にブラウジングできない場合やインに少し抵抗がある方は、ウエスト部分にリブがついていて着るだけでたぷっとするようなデザインのものを選ぶのがおすすめ。

まるみのあるデザインのものを選ぶ

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シャツやブラウスの場合、張り感のある素材を使用したものが多いと思います。
シルエットはトレンドにも左右されますが、シャツカットに丸みがあったり、肩の傾斜があったり、バックスタイルに丸みがあったりと、立体的なシルエットでどこかしらに丸みのあるデザインのものを選んでいただくと、普通に着るだけでも抜け感がプラスできます。
前後差がある裾デザインのものもおすすめ。
また、裾がシャツカットではない場合も、スリットが入ったものを選ぶと◎

シアーな素材感をコーディネートに取り入れる

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2023年のトレンドでもある「シアー」素材。
2023年の春夏はヘルシーな肌見せが流行しましたが、秋冬もシアーな素材感は引き続きトレンドです。
洋服と体の間にゆるみを作ってあげると抜け感をプラスできますが、シアーアイテムも同様です。
リブニットなど体にフィットしたアイテムの上から、シアー素材のブラウスや透け感のあるニットなどをレイヤードするだけでOKです。
その際注意するのは、上から着るシアー素材のトップスのサイジング。
体にフィットせずにゆとりのあるサイズ感のものをチョイスするようにしましょう。

おわりに

そのまま着ずに自分にあわせて少しアレンジを加えて、着る。
「抜け感」をプラスするということは、「少しだけ着くずして着る」ということにもつながっています。

今回は一見難しそうに感じる「抜け感」をご紹介しました。
なんかバランスが悪いかも。なんて時にもとっても役立つテクニックです。
メイクや髪型、髪色とあわせても楽しめるので、自分にちょうどいい「抜け感」の作り方を見つけてみてください。
着こなしにリラクシー感をプラスして、ファッションを大人感たっぷりに楽しんでみてくださいね。

画像出典:e-zakkamania stores

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