肩幅が広いとパフスリーブ、フレンチスリーブ、セットインスリーブを着るとだいたい「つよめ」になってしまう・・・。
肩幅が広い・ごつい・がっちりしている・いかり肩など、世の肩幅ひろこさんたちのお悩みを解決すべく、肩幅が広い女性に似合うアイテムとそのコーディネート、そして服選びのポイントを解説します!
マスターすればもう大丈夫。「あれ?肩幅広かったの?」といわれること間違いなし!
目次
【オススメの襟の形(ネックデザイン)】
まず気をつけたいのは顔周りの選び方、襟の形(ネックデザイン)です。
オススメなのは布の分量が少なくなるように首の開きがあるもの。
Vネック

画像出典:e-zakkamaniastores
Uネックや丸首よりも襟元が広がるので首周りをスッキリ見せてくれるのがVネックの特徴。小顔効果もあり、首が短い人にもオススメのVネックですが、肩幅を狭く見せてくれる効果も◎
Vネックはその名のとおり、首元がVになっているため、縦を強調する視覚効果があります。
また、襟元も広がるため肩の部分にかかる布の分量も減ります。これ以上横に広く見えたくない肩幅女子の強い味方なんです。
ただし、Vの深さが浅く襟元が広くなっているデザインのVネックは逆にのっぺりと肩幅を広く見せてしまうこともあるので、ご注意を。
鎖骨が見えるくらいの開きのものを選ぶのがおすすめです。
また深く開いたVネックはインナーをレイヤードすれば立体感がでて肩華奢効果がアップ。(一枚で着るとセクシーになりすぎてしまうので注意が必要です。)
Tシャツやニットなど、Vネックのネックデザインのアイテムはたくさんあります。
シーズンに合わせたアイテムで揃えておくと、とっても便利。
Vネックトップスのコーディネートと華奢見えポイント
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顔周りの布の量をVネックで調節してあげると肩幅はとってもスッキリ見えます。縦のラインも強調されるので、全体的に「I」のシルエットになるようにトップスのボリュームとボトムのボリュームをあわせたコーディネート。
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Vネックのカーディガンをトップスとして着るのも◎トップスがコンパクトな場合はボトムにボリュームのあるものをチョイスしてAラインになるように組み合わせると、肩幅が気にならなくなります。
スキッパーカラー

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スキッパーシャツに代表されるスキッパーカラーとはVネックに襟や台襟をつけたデザインのことをさします。
Vネックの法則をシャツに取り入れたものと思ってもらえるとわかりやすいと思います。
スキッパーシャツの多くが襟をちょっとだけ抜いたデザインのものが多いため、大人っぽさも同時に手に入れられる便利アイテム。
またサイジングも少しゆったりめのものが多いため、ふわっと華奢見えできるアイテムです。より抜け感を出したい場合はちょっと太めのボトムとゆるっとあわせるのが◎
Yのシルエットにならないように注意してコーディネートしましょう。
また、胸元がざっくりと開いているものもあるので、インナーなどできちんと調節することが必要になります。
ちなみに、スキッパーカラーではなく、ボタンが首元まであるいわゆる「シャツ」を着る際も上まで止めずに胸元がVになるようにちょこっと開けると◎
ぴったりしたサイジングではなく、ご自身の体型+1サイズのものをチョイスすると襟抜きも簡単にできます。襟抜きをプラスすれば、女性らしいぬけ感と華奢な感じを両方同時に手に入れられてしまう罪な着こなしに。
ちなみに開けすぎは逆に女子力が下がってしまうので注意。
こちらも、開きが深いものはインナーできっちり調節しましょう。
スキッパーカラーデザインのコーディネートと華奢見えポイント

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Aラインにフレアに広がるワンピースもおススメです。
スキッパーカラーはVが鋭角に入っているデザインのものが多いため、縦のラインをより強調することができるネックデザイン。
Aラインにふわっと広がる足元にボリュームが出るデザインだったら、自然と肩を目立たなくしてくれます。

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ふわっとした素材感のスキッパーカラーのブラウスは自然な落ち感で肩幅が広い人にもおススメ。ぴったりしたデザインのものや、ハリのある素材のものだと肩が強調されてしまったり、落ち感がでないので少しコーディネートが難しいかもしれません。
落ち感のある素材を活かし、「I」のシルエットになるようなボトムをチョイスしましょう。
ボートネック

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ボートネックとは緩やかなカーブを浅く描きながら、横に広く開いたネックデザインのこと。
Vネック同様肩にかかる布の分量が少なくなる分、肩幅が狭く見える効果があります。
胸の開いたものがあまり好きではない肩幅女子にオススメの襟ぐり。
ちなみに胸元が開いていないため、一枚でスッキリと着るのが理想的。
ボートネックデザインのコーディネートと華奢見えポイント
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ワイドシルエットのトップスには、ワイドなボトムを。
気を付けたいのは「Y」のシルエットにならないようにすること。
特にチュニック丈など長めの丈ではなく、短めの丈のトップスの場合は注意が必要です。
細身のボトムをあわせてしまうと上半身が大きく見えてしまうことがあります。できるだけ「I」のシルエットになるように同じくらいに見えるワイドなボトムを選ぶのがおススメ。
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タックスリーブなどのレディーライクなトップスを着るときはネックデザインと袖のつけ位置に注意しましょう。
襟開きは、広めのボートネックを。ドロップショルダーで、胸や胸下くらいからボリューム出るものを選ぶと◎
肩からタックが入っているものは余計に肩を強調させてしまうことになるのでNG。
ふわっとブラウジングしてウエストをタックインしてあげるとメリハリもうまれます。
【オススメのアイテムと選び方のポイント】
ドロップショルダーのアイテム

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ドロップショルダーとは、袖付け部分を肩位置より落としてある袖のデザインの事。
セットアップスリーブ(袖付け部分が肩位置の袖デザインのもの)はモノにもよりますが、肩幅が広い女子にはなかなか窮屈です。
肩に布がとられてしまい、脇の縫い目に負担がかかり肩も窮屈・脇も窮屈・・・なんてことになってしまいがち。
その点ドロップショルダーは袖付け位置が肩よりも下なので、アームホールが広いアイテムが多いのが特徴です。
楽に着れるだけでなく、ぬけ感も出るため簡単にこなれ感も出せるうえに華奢見えする便利なアイテム。
ドロップショルダーのアイテムを選ぶ時のポイント

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選ぶ際の注意点としては、どのくらい袖付け位置が下がっているのかを見ることです。中途半端に(フレンチスリーブの袖丈くらいで)下がっているものを選んでしまうと逆効果。
肩幅が広い女子が着てしまうと、「袖付け位置がドロップしていない!!!」という事態に。そうなってしまうと余計に肩が無限に続く印象を与えてしまいます。
ドロップショルダーのアイテムを選ぶ時には、袖付け位置が肩から指3本分以下にくるものを選ぶようにすると◎
大胆なドロップショルダーのアイテムを選ぶのもいいかも。
ドルマンスリーブのアイテム

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ドルマンスリーブとは、袖ぐりが深くゆったりし、袖口に向かってだんだんと袖が細くなっている袖のシルエットで、身頃と袖が一続きになっているのが特徴。
着用したシルエットがゆるやかに綺麗なのでコーデに女性らしさをプラスできるアイテムです。
大胆なドロップショルダーのデザインのものが多く、身頃と袖が一続きになっているデザインのものも
ドルマンスリーブのアイテムを選ぶ時のポイント

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選ぶ時に注意したいのは特にネックデザイン。
身頃と袖が一続きになったゆったりしたシルエットのため、ほかのアイテムに比べると使われている布の分量が多くなります。
そのため、首回りに「開き」を出してあげるとバランスがとても取りやすく、肩幅をファジーに見せてくれる効果も。
また、できるだけ立体的なシルエットのものを選ぶのもポイントです。
特にゆるりと袖に傾斜があるものをチョイスすると、なだらかな肩のラインが自然とでるので着ていても肩幅が気にならなくなります。
ちなみに、ドルマンスリーブや前述したドロップショルダーのアイテムは肩幅だけでなく二の腕の太さもわからなくしてくれるので肩幅や二の腕など上半身を華奢見えさせてくれる便利アイテムです。
ラグランスリーブのアイテム

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ラグランスリーブとは、袖が襟ぐりから袖下に向かい斜めについている袖のこと。肩と袖が一緒になっている形状の袖のことです。
首元から袖がでているので肩との境目がファジーになります。
また、視覚的にも袖が斜めについていることで斜めのラインにより肩幅が強調されず、これまた肩幅さんの大きな味方。
首が詰まりすぎず開きの広めのラグランスリーブを選べば華奢見え間違いなし。
ラグランスリーブのアイテムを選ぶ時のポイント

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ラグランスリーブのアイテムを選ぶ時に注意したいのはシルエットです。
ストンと落ち感のある素材やシルエットのものをチョイスすると、縦のラインが強調されるため肩の横への広がりが気になりにくくなります。
長めの丈のものをレイヤードして着ていただければ細身のボトムをあわせても簡単に「I」のラインが作れるのでおススメです。
フード付きアイテム

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フード付きのアイテムとはいわゆるパーカーのこと。前開きのものでもプルオーバータイプでも◎
実はパーカーのフードは肩幅さんに嬉しい視覚効果をもたらしてくれるんです。
布の面積が同じでも立体的なフードがあるのとないのとでは、視覚的に感じる広さが変わります。
家具のない部屋が広く見えるのと一緒の感じです。
ちなみにフードと同じ効果はスカーフやストールでも◎
一枚続きの布部分にフードやスカーフなどが重なることによって、肩幅を狭く見せてくれる視覚効果があるのです。
フード付きアイテムを選ぶ時のポイント
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パーカーを選ぶ時のポイントとして気を付けたいのが、フードの立ち上がりかた。フードが寝てしまう感じのパーカーだとどうしても立体的なシルエットが出せません。
前開きのパーカーで羽織として使う場合はどちらでもOKですが、プルオーバータイプのパーカーの場合は、フードが立ち上がり立体的に見えるものを選ぶのがおススメです。
【肩幅女子のNGアイテム】
ボトルネック・ハイネック・タートルネックなどの首が詰まったアイテム
首に開きがないものは肩幅を強調させるアイテムです。
同じ理由でアメリカンスリーブもNG。
体のラインがぴたっと出るようなピッタリTシャツ
体のラインがピッタリ出るような小さいサイズのカットソーだと骨格が丸見えになってしまいます。いくらクルーネックやVネックのものでも肩は目立ってしまいます。
華奢な人ほど目立ちやすいので注意。
【肩が目立ってしまうアイテムを着こなすポイント】
「NGアイテム」という強めの表現でご紹介はしましたが、季節やトレンド、そして気分によって首の開きや形など気にせずに洋服を楽しみたいですよね。
そんな時の着こなしとポイントをご紹介します。
羽織物とコーディネートする
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真夏のような季節に、とにかく薄着で外に出たい時は少しハードルがあがりますが、レイヤードスタイリングはコーディネートの楽しみの一つ。
「羽織」を上手に使ってNGアイテムも楽しんでみましょう。
ポイントはとても簡単。「前を開けて羽織る」これだけです。前を開けて着ると自然と縦のラインができます。
縦のラインができると視点のポイントがずれるため、肩幅が目立たなくなります。
また、上に着たものがまず目に飛び込んでくるので、Vネックなどと同じ要領で布の分量が少なく見えます。
肩幅も気にならず、おまけに着やせして見えるため一石二鳥。
カーディガンだけでなく、シャツや前開きのワンピースなどを羽織として使っても◎
オールインワンとコーディネートする

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オールインワンやサロペット、オーバーオールなどをあわせてコーディネートするのもおススメ。
例えばVになっているもののインナーとして着用すると、Vネックを着ているのと同じような効果が期待できます。
デザインは、細身ではなくストンと落ち感のあるデザインがおススメです。
また、オーバーオールの場合は胸当てが胸の下あたりからはじまるようなデザインのものを選ぶと◎
小物を使ってコーディネートする
スカーフやストール、カーディガンなどを肩掛けするコーディネートもおススメです。
縦のラインと共に、レイヤード+立体感が作れるため、肩幅の広さをファジーにカバーしてくれる効果が。
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また、帽子などの小物も簡単にコーディネートにプラスでき、さらに視点を上にもっていく効果があるので、肩幅を狭く見せるのに効果的です。
羽織もの・小物・合わせるアイテム等でコーディネートの見え方は全然変わってきます。
是非色々と試してみてくださいね。
【肩幅を狭く見せるシルエット】
コーディネートを決めるときに重要になってくるのが、シルエットです。
肩幅が広めの女子におススメのシルエットをコーディネートと共にご紹介します。
Aラインのシルエット

onepiece:ボヘミアンレースロングガウンワンピース
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Aラインのシルエットはそのアルファベットの形状のように、足元にいくにつれて広がるシルエットのこと。
上半身をコンパクトにまとめて、ボリュームのあるボトムをあわせてあげるのがポイントです。
一番簡単に作れるのが着るだけでOKな「Aラインワンピース」です。
ご紹介したコーディネートのように前開きのものだと着こなしの幅も広がるのでとっても便利です。
Iラインのシルエット

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上下とも同じくらいの幅のバランスのものをあわせて作るシルエットです。
「ゆったりとしたトップスにはゆったりとしたボトムをあわせる。」
これがIラインのシルエットを作る簡単なコツです。
長めの丈のカーディガンや落ち感のあるシルエットのワンピなどをあわせてもOK。
腰まで丈のゆったりとしたトップスに細身のボトムをあわせてしまうと「Y」のシルエットになり、逆三角形が強調されることになるのでバランスに注意してボトムを選ぶようにしましょう。
おわりに
女子の数だけ体型の数がある。
悩みは人それぞれです。
その悩みも楽しみながら解決できるのがベスト。
私は長年自分のひろ~い肩幅と共にファッションを楽しんできました。
もちろん体型によって色々な制約はあるけれども「好き」に繋げてしまえば制約もなんのそのです。
この記事が世の肩幅ひろこさんたちの安心や楽しさにつながりますように。