腰が張っている・太ももが太い・ヒップが大きい・ぽっこりおなか…
腰から下【下半身】の悩みが多く、全身の中で特に下半身に気になる部分が集中している人はいわゆる【洋なし体型】と呼ばれています。
この【下半身】は、個人差はありますがすぐにはほっそりしない箇所。
そこで今回は腰まわりなどの下半身をすっきりみせてくれて洋梨体型さんのお悩みを解消してくれるおススメのボトムスの種類と着こなしのコツ・コーディネートをご紹介いたします。
洋ナシ体型とは
洋梨体型とは上の図の様に「洋なし」の形に似ていて、下にボリュームがある体型の事です。
これらのすべてが当てはまるというわけではありませんが、上記のような特徴を持つ人が多く、上半身と下半身を比較すると下半身にボリュームがある人が多いことが洋なし体型さんの特徴です。下半身にボリューム感が多いのでデニムパンツなどをはいた時にお尻や太ももで引っかかってしまうという経験があったり、「私って下半身が太いから…」と思ったことのある人が多いのではないかと思います。
実はこの洋梨体型、日本人の女性に多い体型であると言われています。
スタイリングやコーディネートのお悩みで一番多いのもこのお悩み。
また洋梨体型さんは下半身が痩せにくいとも言われているのですが、だからこそファッションが強い味方になってくれます。
アイテムの選び方や着こなしのコツを取り入れれば、気になる部分を上手に隠してスッキリ見せることができます。
まずは、洋なし体型さんにおススメのボトムスをご紹介します。
洋ナシさんにおすすめのスカート
おすすめの丈
腰回りのボリュームが気になる場合は、ロング丈やマキシ丈がおすすめです。短めの場合でも着た時に膝が隠れる丈感を選びましょう。
膝上丈のミニ丈をおすすめできない理由としては、腰回り(ウエスト・ミドルヒップ・ヒップ)に布がとられてしまうため、思ったよりも短めになってしまうからです。
個人差はありますが、例えば「ひざが見えないような丈ではきたいな」という場合は、腰回りに取られてしまう分量を考える必要が出てきます。
素材や形などにもよりますが、感覚的に3cm以上は短くなると思っておくといいでしょう。
ひざの裏が見えるか見えないかはスタイリングのバランスを大きく変える要因の一つです。簡単にスッキリ見えさせるためには、ロング丈やマキシ丈が便利です。
丈感に困った場合は、ロング丈やマキシ丈を選ぶようにしましょう。
おすすめのシルエット(種類・形)
Aラインシルエットのフレアスカート(マキシ丈やロング丈のフレアなスカート)
ロング丈やマキシ丈で裾に向かってふわっと広がるAラインシルエットのスカートは隠したい部分をふんわり包んでファジーにしてくれます。
選ぶ時に注意したいのが、スカートのデザイン。
Aラインシルエットでもタックが入っている立体的なデザインのものだったり、タックではなくダーツ処理されているもの、タックデザイン等が入っていなくウエスト周りがスッキリして見えるフレアスカートがおすすめです。
選ぶ時に注意が必要なのが、ウエスト部分にギャザーが多く入ったギャザースカート。
ギャザー分量にもよりますが、ギャザースカートは腰周りでギャザーが広がってしまうため、ジャストウエストで履くと太って見えてしまう場合があります。
腰履きしてトップスで広がりを抑える着こなし方もありますが、バランスを取るのが少し難しいかもしれません。
洋なし体型さんにおすすめなのは、腰周りがスッキリした立体的なAラインシルエットのスカートです。ウエストのくびれがある洋なし体型さんは、トップスイン(タックイン)してメリハリをつけるとスッキリ見えして、さらに脚長効果も。
Iラインシルエットのスカート(マーメイドスカート・タイトスカートなど)
腰まわりが特に張っている人の場合は隠さずに出してきてしまうのがおすすめです。
くびれがあり腰まわりが張っている洋なし体型さんの特徴である体型をきれいに見せてくれるシルエットです。
スカートはウエストが決まれば腰の位置が決められます。このシルエットのスカートはハイウエストのものが多いのが特徴的。ウエスト位置を高い位置に決めてしまえば自然と足が長く見える効果があります。
また、タイトなシルエットは女性の体をきれいに見せてくれる効果があります。腰回りがない人よりもある人の方が抜群にきれいなシルエットを作ってくれます。
洋なし体型さんは、ウエストにあわせるとヒップがきつく、ヒップにあわせるとウエストがゆるいということがよくあると思います。
そのためIラインのスカートを選ぶ際は、下着やお肉を拾いにくいちょっと張りがあって厚みがある生地感でストレッチ素材のものや、プリーツ素材のものなどを選ぶようにするといいでしょう。
ストレッチ素材の腰周りがタイトなスカートは履いているうちに、どんどん上にあがってきてしまうことがあるため、丈は長めの丈のものを選ぶようにしましょう。
長めの丈のマーメイドスカートなどもおすすめです。
洋ナシ体型さんにおススメのパンツ
おすすめのシルエット(種類・形)
テーパードシルエットのパンツ
テーパードパンツとは、ヒップ周りにゆとりがあり裾に向かって緩やかにすぼまっていくシルエットのパンツの形のことをさします。
多くの女性にフィットする形。
太ももからひざ下に向けてすぼまっているためすっきりとボトムをはきたいときにきれいにはけます。
洋なし体型の方はトップスもある程度フィットしたものを選んで「I」のシルエットを作るのもいいでしょう。
また、テーパードパンツはジャストウエスト・ハイウエストなデザインが多いので、トップスイン(タックイン)してメリハリある着こなしをすると、脚長効果もあります。
女性の体型に合わせたシルエットなので特に腰周りから太ももまでの張りが気になる人におすすめの形です。
また、洋ナシ体型さんの「あるある」として、ヒップにあわせるとウエストが大きくて、ウエストにあわせるとヒップまわりがぴったりしてしまうということがあげられると思います。
ご紹介したウェビングベルト仕様のパンツのように、ウエストの調節が可能なものは洋ナシ体型さんの味方になってくれます。
ワイドパンツ
ワイドパンツとはその名の通りウエストから裾にかけてワイドにつくられているもの。
足元にボリュームが作れるので簡単に「A」ラインのシルエットが作れます。
ウエストが調節できるワイドパンツは、ヒップにあわせて選ぶことができるので特におすすめです。
トップスをコンパクトなものにするか、ビッグシルエットのトップスはウエストをインをしてしまうとバランスがとりやすく、視点がウエストまわりから足元部分に移るのでスッキリ見えします。
隠しながらすっきりと見せるテクニックの一つです。
ガウチョパンツやスカンツ
ガウチョパンツはらくちんに体型カバーでき、ワイドパンツやフレアスカートと同じ効果があります。
特にガウチョパンツはウエストが総ゴムのものが多く、楽して隠してスタイルアップができるというすぐれもの。
ゆったりシルエットと柔らかい素材感のものが多いため、特にヒップ周りの肉を拾うことが多いのでサイズ感に注意して選ぶようにしましょう。
こちらもウエストにギャザーが多く入ったデザインだと、広がってしまうのでアイテム選びの際はギャザーがあまり入っていないものを選ぶようにするといいでしょう。
小物を使って簡単スタイルアップ
小物を使って視点を変えるのもとっても大事なテクニックの一つ。
ヒップ周りに張りがある人だと、どうしても敬遠しがちなのがベルト。余計に腰回りが目立ってしまう思いがちですが、実はそれは逆です。
視点は普通ボリュームが多い場所や情報量が多い場所に注がれる事が多いです。そのため、例えばベルトでウエストマークをすると、そこに視点がずれます。
ヒップまわりよりも高い位置、ジャストウエストあたりにベルトをすると効果は抜群。
腰周りのお肉が気になる場合もふわっとトップスをインしてみてください。自然と視点が上にずれ、腰周りから太ももにかけての張りが気にならなくなります。
是非お試しを。
苦手を克服!スキニーパンツ
今まではスッキリ見せてくれるボトムスをご紹介してきましたが、最後にやっぱり苦手も克服したいところ。
スキニーパンツは身体のラインにピッタリとフィットするデザインのパンツなので洋梨体型さんが悩みを抱える場所の形をすべてあらわにしてしまいます。
なかなか手が出しにくいアイテムの代表格だと思うのですが、スキニーパンツはストレッチが効いているものが多く、とってもラクチンにはけるパンツです。
洋なし体型さんがスキニーパンツを穿くなら、やはり気になる腰・お尻・太ももなどを隠すのが一番です。
スキニーパンツとゆとりのある長め丈のトップスを合わせて【V(Y)のシルエット】を作れば洋梨体型さんもスッキリとスキニーパンツを着こなす事が出来ます。長め丈といっても色んな丈があると思うのですが、自分が一番気になる下半身の箇所によってちょうどいい丈が異なります。
腰まわり・お尻まわりが気になる方は太ももが細くなりだすくらいの丈、太ももが気になる方は膝上くらいの丈を基準にして選んでみてください。
ワンピースのレイヤードアイテムとしてあわせてもOKです。
一番細い足首部分を出すことで、華奢見えする効果も。
おすすめコーディネート
アイテム別におすすめのコーディネートをご紹介。
ぜひ着こなしの参考に!!
スカートコーディネート
ロング丈のスカートにトップスインスタイルは洋梨体型さんの体型の良さが際立つおすすめのコーディネートです。
またインしなくてもスッキリと着れるショート丈のトップスなども同様に細いウエストを強調してくれるので自然とスタイルアップが叶います。
長め丈のジレに腰幅がスッキリとしたナロースカートを合わせたスタイル。
縦のラインに視線が作れるの効果とジレの着丈で気になる太ももやヒップなどもカバーしてくれます。
パンツコーディネート
メンズライクなこなれ感が楽しめるトレンドのベイカーパンツも、テーパードシルエットのものを選べばすっきりと着こなせます。
身幅がタイトなものや着丈が短めのトップスとあわせると全身バランスがとりやすいのでおすすめです。
ウエストとヒップの差が大きい洋ナシ体型さん、実はサロペットはとってもラクに着こなしていただけるアイテムです。
ゆるめのヒップラインのものを選べば、スッキリ見えします。
おわりに
スタイリングのお悩みでダントツに多いのが「腰周りから太ももにかけて張りがあってパンツが似合わない」というもの。
女子ならではの悩みではありますが、裏を返すとそれは「女性らしい体型」ということになりますよね。
ちょっとしたコツで解消されることが多いので、上記にあげたいくつかを是非ためしてみてください。