秋冬のアイテムによく使われている「アクリル素材」は今や当たり前の素材として着られているけれど、実際どんな素材なの?という疑問も。
今回は便利に使えるアクリル素材のメリットやデメリットについてご紹介いたします。
目次
アクリル素材とは
アクリル素材はポリエステルやナイロンと肩を並べる3大合成繊維です。ウールに似せて作られており、セーターやニット、マフラーなどによく使われています。その他にも近頃はブランケットや毛布などにもよく使われていて、幅広いジャンルで使われるこの素材は私たちの毎日にとても密着した素材です。
画像出典:e-zakkamaniastores
アクリル素材のメリット
保温性がある
空気を含みふんわりとした風合いを持っているアクリルは空気の層の間に体からの暖かい空気などを閉じ込めて、外に逃がしにくい構造になっているため保温性が高いという特徴があります。
ウールと比べて安い
アクリルはウールに似せて作られておりウールのようなふんわり感などが楽しめますが、合成繊維のためアクリル素材が使われたアイテムはウールと比べるとお値段がお手頃なものが多くなります。シルエットが自分にピッタリなものでオフィス用やデイリー使いしたいニットなどもお値段がお手頃なアクリル素材なら色違いや形違いなどで購入しやすく◎
虫食いやカビなどの影響をうけにくい
冬になってお気に入りのニットを出してきたら、虫食いで穴が…なんて経験がある方もいらっしゃると思いますが、合成繊維であるアクリルの嬉しいメリットの一つは冬物衣類の困りごとのひとつであるこの虫食いやカビなどの影響をうけにくく、保管がしやすいところです。
乾きが早い
アクリルは水を吸いにくいという特徴があるため、お洗濯をした際に比較的乾きが早いという嬉しい一面も。
冬場は特に日照時間が短くなりお洗濯が乾きにくく困ってしまうことがありますが、アクリル素材なら比較的乾きが早いので億劫になりがちなニットのお洗濯もちょっと気分が軽くなりますよね。
アクリルのデメリット
水を吸いにくい
先ほどメリットの部分で水を吸いにくいため乾きが早いとお伝えしましたが、これはデメリットになる場合もあります。
水を吸いにくいということは水分である汗を吸いにくいということですから、汗をたくさんかくとちょっとベタベタしてしまうこともあります。
これはインナーを一緒に着用して解決していきましょう。汗を吸ってくれるインナーをアクリル素材のアイテムの下に着用すればべたつき対策もばっちり。
毛玉が出来やすい
アクリル素材のアイテムで頭を悩ませること、それは「毛玉」です。
アクリルは繊維が太くて強いので毛玉が出来やすく、そして取れにくいという特徴ががあります。
これはどうしても起きてしまうものなので、日頃の着用頻度やお洗濯・お手入れの方法などで毛玉を出来にくくしたり小まめに取ってあげるのがおススメです。
ニットの毛玉対策は以下をクリック
”ニットに毛玉はなぜできる?原因と出来にくくするお手入れ・洗濯方法”
アクリルおススメの時期
アクリル素材はウールに似せて作られており、ふっくらとして柔らかい風合いで暖かく着られることが魅力なことから、やはり秋冬がおススメの着用時期です。
tops:リブタートルニット
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tops:レイヤードショートタートルニット
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tops:片畦編みざっくりトッパーカーディガン
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保温性の高さや汗を吸わないという特徴もあるので、夏場は控えておくとベターです。ですが、ストールなどは保温性があるので夏場の冷房避けなどに使ってみるのはよいですね。
おわりに
お洋服に使われる素材にはそれぞれ長所や短所があります。
全部が全部満点というわけにはなかなかいかないけれどそれぞれのよいところを活用すれば毎日のお洋服がより快適になりますよね。
今や秋冬の定番になっているアクリル素材もメリットやデメリットを知ることで、今までよりも上手にお付き合いできるもの。
アクリル素材のアイテムを上手に取り入れて秋冬コーデを楽しみませんか。