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「綿(コットン)」は洗濯が鍵!縮みや変色をしにくくして長持ちさせる方法

大事にしてた綿のお洋服が縮んじゃった…
多くの人が持っているボーダーのカットソーなどにもよく使われる綿ですが、縮んだなどの経験がある方はきっと多いはず。実は綿はその特性上縮みやすい素材なのですが、わかってはいてもお気に入りは出来るだけ長く着たい!
というわけで今回は綿素材のお洋服のお洗濯のコツをご紹介致します。

綿の特徴は?

お洗濯のコツをおさえる前にまずは綿素材にはどんな特徴があるのか見てみましょう。

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画像出典:e-zakkamaniastores

そもそも綿てなんだろう

綿は「ワタ」というアオイ科の木綿植物につく綿毛から作られています。この花の寿命は2日から3日と儚く、とても短いもの。
花の下にまあるい実が付き始めます。
これはコットンボールと言われ成熟するとはじけて白い綿が溢れてきます。コットンボールの中には実は大事な種が入っていていずれ綿素材になる綿毛たちはこの種を柔らかく包み込んでいる。
飛躍しすぎかもしれませんが綿の柔らかさはこんなところから来ているのかもしれないなと思ってしまいますね。

着心地がいい理由

◆肌ざわりが気持ちいい

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画像出典:e-zakkamaniastores

繊維の先が丸くなっています。先が尖ったものと丸みがるものが両方肌に当たった時の事を想像してみてください。肌触りが全然違いますよね。先が丸みを帯びている事が綿が肌に当たった時にチクチクしにくく、肌触りのよさの秘訣のひとつです。

◆汗を吸ってくれる

綿は繊維の真ん中が空洞になっています。この空洞に水分を含んでくれるので汗をかいた時も気持ちよく過ごすことが出来るのです。

◆保温性がある

綿には実は適度な保温性があるので、ニットを着るまではいかないけれどひんやりし始める秋にとても便利ですし、冬はニットの下に着れば暖かい空気を保ってくれるんです。

綿の弱点

◆縮むことがある

水分を吸うと地の目の方向に縮むことがあります。コットンを紡ぐときに引っ張りながら紡いでいくので、戻ろうとするチカラが働くのですね。
これはお洗濯の際にコツがわかっているといい事かも。

◆お洗濯で白っぽくなることがある

洋服を着ているとどうしても腕がこすれたり摩擦が起きると思うのですが、摩擦によって毛羽立ちが発生して中の染まっていない部分が見えてくることで白っぽく見える白化現象というものがあります。これは素材によって白化のしやすさが異なるのですが、綿は比較的白っぽくなりやすい素材です。
この摩擦は洗濯の際にとても起きやすいもの。洗濯機の中でぐるぐる回れば自然と他の衣類と擦れるので、ここは1つコツを知っておきたい所。

◆乾きにくい

水分をよく吸ってくれる綿はその分ちょっと乾きにくいという特徴もあります。汗をかいたらまずはしっかり吸ってもらってその都度着替えるといいですね。お洗濯は基本濡れるのでこれもコツがわかっているといいですよね。

◆色が変わることがある

日に当てた時に長時間当てすぎると変色する事があります。これも防ぎたいところ。定番のアイテムなどは春夏・秋冬と季節ごとに色を変えて出ることなどがこのところ多いように思いますが、せっかくその季節を楽しむ為にカラー物を買ってもすぐに色が変わってしまうとちょっと残念。
これも対応策を知っておきたい所。

お洗濯の4つのコツ

上にもあげたように物には良いところと弱点が両方あるものです。では弱点をカバーする為にはどんなことをしていけばいいのでしょう。

最初のお洗濯が鍵になる縮み

弱点の部分でお話しした通り、水分を吸って乾くときに縮みます。特に初めて水分を吸う時が縮みやすいのです。だからこそ一回目のお洗濯が鍵。一回目だけ手洗いにして水に浸かる時間を少なくするか、手洗いにほぼ近い設定がされている洗濯機のドライコースで洗ってみましょう。いきなり思いっきり普通のコースで洗うと水分に触れている時間が長くなるので、その分どうしても縮みやすくなりますよね。最初の一回目だけ気をつけてみるだけで「なんか思ったより小さくなったかも…」が少なくなるかも。乾燥器もなるべく使わないであげると◎

裏返しとネットで摩擦を減らす

摩擦を防ぐためには手洗いする事が一番ではあるのですが、一度目は縮みをやわらげる為に手洗いしたとりしても、その後はそうそう毎日手洗いしてもいられません。ましてコットンのカットソーなんかだったらデイリー使いしたい所。どうにか洗濯機を使って摩擦を軽減する方法はないものかという所。
まずは着る時に人から見える表の部分を擦れにくくしてあげるために裏返しましょう。そして裏返したら畳んで洗濯ネットにいれてあげると、ネットのなかでお洋服が動きにくいのでぜひ試してみてください。

乾きにくさは風通しで解決

綿はわりあい厚みのあるものが多く、もともと乾きにくいのも特徴の一つです。風通しよく干してあげるとよいでしょう。洗濯もの同士の間に間隔をあけて洗濯もの同士が密着しないように干すようにしてあげるとよいでしょう。
思い出してみてください。梅雨時期などのあの嫌な生乾き臭。乾きが悪いと臭いの原因にもなります。
しっかり乾くように風通しよく間隔をあけて干すことを意識してみましょう。

干し方や干す場所で変わる変色

日光に長時間当てると変色しやすくなるという弱点がある綿。これを防ぐためのお洗濯のコツはお洗濯後の「干す」場面にありです。まずはみなさんご存知「裏に返す」こと。これはお洗濯の仕方などの中ではよく聞くことですよね。干すときも有効です。表を直接日光に当てない事で着る時のメインになる表側の変色を防ぎましょう。
もう一つは「陰干し」です。日に当たって変色しやすいものは直に日を当てないというのも選択肢の1つ。そんなに何度も着ていないし洗濯していないのになんか色が変わっていくなぁ…なんて思っていた人は一度陰干しを試してみるといいかもしれませんね。

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おわりに

コットン素材のお洋服はいつの季節もとても快適に過ごす事が出来るアイテムです。
上手にお手入れして、春夏秋冬を綿と一緒に過ごしてみるのはおススメですよ。

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