基礎・コツ体型別のこと

低身長スタイリスト直伝!低身長女子のオシャレを叶える着こなしのコツや簡単アレンジ術を徹底解説

低身長で困ることはたくさんありますが、その一つとして「ファッション」にお悩みを持つ方は多いはず。
可愛いと思ったアイテムがあっても丈が長すぎたり、なんだか思っていたシルエットにならなかったり…。何から何まで悩みだらけです。
モデルさんなど高身長ですらっとした人のスタイルに憧れますよね。

私自身、身長が148cmしかない小柄で洋服選びやコーディネートにはかなり苦労していましたし、今でもその悩みが尽きることはありません。

でも、オシャレを楽しむ権利は誰にだってあるもの。
この記事では、低身長スタイリストの私が実体験を踏まえて、少しでもお悩みを気にせずオシャレを楽しんでいただけるよう、お洋服選びのポイントから着こなしの工夫などを詳しく紹介していきます。

低身長さん必見です!

低身長女子の悩み

身長が低いとファッションでの悩みがたくさんあります。悩みからオシャレを諦めてしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。
私自身今でも欲しいと思った洋服を諦めてしまうことがあります。
ここでは自分自身や周りの低身長さんの意見をもとに、低身長さんのファッションの悩みとして代表的なものを挙げていきます。

サイズ・丈問題

低身長さんが一番悩むのは、やはりなかなか自分のサイズに合うお洋服が見つからないことではないでしょうか。
最近はワンサイズの洋服が多く、またオーバーサイズだったりロング丈のアイテムがトレンドなのでなかなか自分の身体に合うお洋服が見つかりません。

もちろんサイズ展開が多いものもありますが、XSサイズやSサイズとなると丈が短いだけでなくシルエットも華奢になるので、普通体型以上の人だと丈の長さはぴったりでも窮屈!なんてことに。

丈直しをするにも、アイテムによっては丈直しをしてしまうと元々のシルエットが変わってしまうこともあるので安易に丈直しをすることはできません。何より自分でできない場合はお金がかかってしまうので大変です。

思っていたシルエットにならない

サイズや丈の問題をクリアしたとしても、モデルさんが着用しているシルエットと違う!なんてことも。
特に流行りのオーバーサイズやビッグシルエットのアイテムは、低身長さんが着ると服に着られてしまうことがあります。

ワンサイズの既製服は低身長さんを想定して作られていないことが多いので、自分に合うシルエットの洋服を見つけるのは至難の業です。

バランスが難しい

コーディネートのバランスも低身長さんを悩ませる大きな問題です。
特にロングアウターやロングボトムスなど、ロング丈のアイテムを含むコーデはかなりバランスがとりにくく、余計にスタイルが悪く見えてしまうことがあります。
他にも、チュニック丈のトップスは脚が短く見えてしまったり、Aラインのボトムスやワンピは重心が下になってしまったり…。そういったアイテムを避けてしまい、いつも同じパターンの組み合わせばかりになってしまうことも。

幼く見られてしまう

小さいというイメージからどうしても幼く見られやすい低身長さん。
ファッションの系統や雰囲気によってはさらに幼く見られてしまうことがあったり、逆に不釣り合いになってしまうことがあるため、好きなファッションが楽しめないこともあります。

悩みを解決してオシャレを楽しもう!

身長が低いと、このようにファッションで頭を悩ませることがたくさんあります。でも、ちょっとした工夫やコツでオシャレの幅を広げることができるんです!
ここからは低身長さんのお悩みに沿って「洋服選び」「簡単アレンジ術」「着こなしのコツ」の3つに分けて、お悩みを解決できる工夫やコツをご紹介いたします。

洋服選び編

自分に合ったサイズ感の洋服が少ないため、どうしても選べる範囲が限られてしまう低身長さん。
「着られる服」ではなく「着たい服」が選べるように、ここでは洋服選びのポイントをご紹介いたします。

「クロップド丈」「アンクル丈」など短め丈のものを積極的に選ぶ

少し短めのデザインになっているアイテムを選ぶと、低身長さんにとってはちょうどいい丈感になり、バランスがとりやすくなります。
例えばパンツなら、クロップド丈やアンクル丈のパンツ。低身長さんにとってはちょうどフルレングスのパンツとして穿けます。
また、ミモレ丈スカートやショートトップスなどもおすすめです。

子ども服に挑戦

子ども服!?と思われるかもしれませんが、最近の子ども服は大人がきても違和感のないオシャレな服が多くあります。また、他の人と被ることがないので、差をつけることも◎子ども服が着られるのは低身長さんの特権です。

150~160ぐらいのサイズの洋服だと、低身長さんにぴったりなサイズ感で着られるでしょう。
特に海外のブランドだと、日本のブランドの洋服より少し大きめのつくりになっているのでおすすめです。

ただし、同じ身長でも大人と子どもでは体型や骨格が違ってくるため、丈はぴったりでもシルエットが合わないことがあります。
特に胸回りや腰回りはきつくなりがちなのでサイズ感に気を付けて選んでみてください。

古着屋さんに行ってみる

最近の既製服はワンサイズのものが多いですが、古着は一点物なので大きいサイズのものもあれば小さいサイズのものもあります。
そのため、探せば自分に合うサイズの服が見つかることが多くあります!

あんまり古着屋さんに馴染みがない方は、チェーン店の古着屋さんがおすすめです。意外と普段のコーディネートにもなじみやすいシンプルなアイテムがたくさんあり、状態がきれいなものも比較的多く揃っています。
また、海外から輸入しているインポートの古着屋さんはサイズが豊富にあるのでおすすめです。

実際私自身古着がとても好きで、これまでに何度も購入しています。ヴィンテージ物が好きというのもありますが、それよりも自分に合うサイズの服が見つかるという点で気に入っています。

簡単アレンジ編

低身長さんがサイズ感に一番困るアイテムは「ボトムス」ではないでしょうか。
特に今はロング丈のワイドパンツがトレンドなので、毎回サイズ選びには苦労しますよね。
「ヒールや厚底のシューズを履けば…」とアドバイスされることも多いですが、日常的にヒールや厚底を穿くのは大変なもの。

そこで、簡単に丈を調整できるアレンジ方法をご紹介いたします。

裾上げ不要!ウエストを折って解決

ゴムウエストのボトムスであれば、ウエスト部分を何回か外側に折るだけで簡単に調整できます。
トップスをインせず着るのであればそのままでOK。

トップスをインして着る時は、太めのベルトをするときれいに隠れます◎
私の身長で完全に地面に擦ってしまっていたスカートも、2回折るだけでちょうどいい丈感になりました。

 

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ミシン不要!切らなくてOK!簡単パンツの裾上げ

裾上げというと、ミシンが必須でとっても難易度が高そうなイメージがありますが、場合によっては手縫いで簡単にできることもあります◎
・ストレートパンツ(裾上げしても形が変わらないもの)
・ほどよくハリがあって厚すぎない生地
このようなアイテムであれば切らずに一折りするだけで手縫いで裾上げすることができます。
私自身、裁縫はそこまで得意ではありませんが慣れれば簡単にできるようになりました。

もちろん大事な洋服やきっちり裾上げしたい場合はもちろんプロにお願いしてお直ししてもらうのがベターです。
普段着を想定して、簡単に丈直しするための方法の一つとしてご紹介いたします!

用意するもの

・縫い針
・ボトムスに近い色の縫い糸(※今回は見やすいように黒の糸を使っています)
・まち針(アイロンでも◎)
・糸切りばさみ

①まずは裾上げする長さを決めます。大体これぐらい!というのが決まったらその長さを覚えておきます。定規やメジャーを使っても◎

②ボトムスを裏返して裾上げしたい長さまで1回折り、マチ針で端っこを1か所留めておきます。アイロンを使う方はアイロンでクセ付けておきます。

③写真のようにマチ針で片面を5カ所ほど留めます。

④縫い針に糸を通して玉結びします。今回はできるだけ目立たないようにするため、糸は1本取り(糸を通して片方の糸の先だけ玉結び)で縫っていきます。糸は大体裾を1周できるぐらいの長さがあればOKです。

Point:一周一気に裾上げせずに、半周ずつ縫っていきます。裁縫に慣れていれば大丈夫なのですが、一気にやると長い糸が途中で絡まってしまったりするので、半周ずつに分けるのがおすすめです。また、裾上げの作業がしやすいだけでなく万が一ほつれてしまった場合もやり直しが半周で済みます。

⑤早速縫っていきます!ここでは「まつり縫い」という縫い方をします。縫い始めは折り返した裾の裏側から針を刺します。

⑥次に、そのすぐ向かい側を縫います。繊維を2~3本ほどすくうようなイメージです。

⑦すくえたら、次は1~2センチほど進んで裾の裏側から針を刺します。

⑧再び、向かい側をすくうように縫います。この繰り返しです!

縫いすすめていくとこんな感じになります。このまま端っこまでもう少し縫っていきます。

Point:すくうように縫った部分が表に出るので、できるだけ丁寧に小さくすくうようにしましょう。あとは表に響かないので、多少ばらつきがあっても問題ありません。

⑨端まで縫えたら、玉止めをする前に、縫い縮みでヨレないように写真のように指を入れて少し伸ばします。

⑩しっかりめに玉止めをします。あと半周も同じように縫えば完成です!

今回は分かりやすいようにあえて黒い糸を使っていますが、それでもほとんど目立ちません。ちゃんとすくえていれば表に響かずキレイにできます。

ハサミで切るだけの簡単丈アレンジが知りたい方はこちらもあわせてご覧ください!
使うのはハサミだけ!パンツ丈簡単ちょこっとリメイク

着こなしのコツ編

いろんなコーディネートやトレンドファッションを楽しみたいけれど、身長が低いと組み合わせを間違えてしまうとと余計に背が低く見えてしまうことがあるため、なかなか新しい着こなしに挑戦できないのがネックですよね。
ここでは少しでも身長の低さをカバーしてスタイルアップできるような、ちょっとした着こなしのコツをご紹介いたします。

脚を長く見せる

低身長さんなら無意識にやっていることかもしれませんが、ショート丈トップスやハイウエストのボトムスを取り入れたり、トップスをボトムスにインすることで脚を長く見せると身長の低さをカバーできます。
同じ身長でも、脚が長い方がスタイルがよく見え、身長も高く見えます。

思い切って長めのトップスを選ぶ

トップスをインしないコーディネートをするときは、お尻がすっぽり隠れるぐらいの長めのトップスを選ぶと◎
お尻にかかるぐらいの中途半端な丈感のトップスは胴長に見えてバランスが悪くなってしまいます。長めのトップスなら長さに目が行くことですらっと見せてくれるのでおすすめです。さらにサイドにスリットが入っているともたつかずスッキリ見えます。

ベルトマークで視線を上に

Tシャツワンピなどのウエスト部分に切り替えがないワンピースや、オーバーサイズのトップスやシャツは、そのまま着るとどうしても脚が短く見えてしまいます。
そこで便利なのがウエストマーク。ウエストのくびれから少し上あたりでハイウエスト気味にベルトを巻くことで腰の位置を高く見せることができます。
ベルトの少し上の部分を少し引き出してたるませてブラウジングすると、メリハリが生まれてバランスアップが叶います。丈も調整できるので、ちょっと長いな…という時にもおすすめです。

1か所だけスッキリさせる

トレンドの上下オーバーサイズのだぼっとしたコーディネートなどを取り入れると、なんだか野暮ったい…服に着られてしまっている…と感じる時はありませんか?そういう時は、一カ所だけスッキリとさせるとスタイルアップが狙えます。
例えば、手首や足首を少しだけ出したり、裸足でパンプスを履いて少しだけ肌を見せたり、トップスとボトムスどちらかをタイトなシルエットのものにしてみたりすると◎
先ほどご紹介したボトムスインやウエストマークがおすすめなのも、スッキリと見せる場所を作ることでメリハリが生まれ、スタイルアップできるからなんです。

小顔に見せる

低身長さんは身長が低い分頭でっかちに見えやすいので、小顔に見えるように工夫すると頭身を高く見せることができスタイルアップが狙えます。
セーラーカラーのトップスやフーディーパーカーなど、顔まわりにボリュームのあるトップスを選ぶと小顔に見えます。その上、視線が上に集まるのでとってもおすすめです◎
低身長さんが苦手と思いがちなゆるっとしたオーバーサイズコーデも、ボリュームがある分顔が小さく見えるので実はおすすめの着こなしなんです!

番外編…低身長女子にしかできない着こなしを楽しむ

ここまで低身長さんのお悩みを解決できるような着こなしのコツをいくつかお伝えしましたが、あえて「低身長の長所を生かす」というのも一つの技です。

お悩みの一つとして「思っていたシルエットにならない」ということを挙げましたが、これは裏を返せば「低身長にしかできない着方」ですよね。
モデルさんなどのコーディネートとは違うシルエットになる分自分では変と思うかもしれませんが、他の人にはマネできない着こなしになります。

実際私自身もお店に立っていたりする中で「背が低い人がこれ着ると可愛くていいな」と言われることも多々あります。自分ではイメージと違うと思っていても、他人からすると「可愛い着こなし」と思ってもらえているケースも少なくないんです。

今回紹介した着こなしのコツは、「低身長だからこう着なきゃいけない」「背が低いからこれは似合わない」と決めつけるのではなく、あくまで参考に留めるのがベターです◎

おわりに

いかがでしたか?
身長が低いと洋服選びからコーディネートまで何かと不便なことが多いですが、今回紹介したようにちょっとした工夫やコツ次第でぐっとオシャレの幅は広げられるんです。
背が低いから…とオシャレを諦めてしまった方、オシャレを楽しみたいけど身長がネックで着こなしが分からない方。是非本記事を参考に、いろんなファッションに挑戦してみてください!

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