季節が変わるたびにちょっとだけ頭を悩ませるのが「オフィスでのスタイリング」。
特に日本では、春や秋はスタートの季節。
新しい配属先への異動があったり、新しい仲間が増えたり、また仲間に入る側になったりと、人とモノが入れ替わるタイミングでもあるこの季節は、何かと変化がある季節です。
心機一転、装いを変えるきっかけにもなるかも。
今回はオフィススタイリングで気を付けたいこと、そして仕事だけでなく普段使いもできる便利に使えるアイテムをご紹介します。
目次
オフィススタイリングで気を付けたいこと
職場の雰囲気や仕事内容により違ったりして「正解」が見えにくいオフィスでのスタイリング。
すこし気を使いながら毎日コーディネートをしていて疲れちゃう。なんていう方もいらっしゃるかもしれません。
明確なルールは会社によりけりではありますが、最低限気を付けておいた方がいいことを簡単にまとめました。
ドレスコードを確認しよう
職場環境や仕事内容によって、オフィスでのスタイリングは異なってきます。
ジャケットスタイルが必須のところもあると思いますし、デニムでもOKのところもあります。
同じ会社内であっても、配属される部署が違うとドレスコートが変わることも。
雰囲気がすでにわかっている場合は問題ありませんが、細かい部分の確認をすることはとても大事なこと。
カジュアルがOKの職場の場合もノースリーブがNGの場合やショートパンツNGの場合、ミュールやサンダル等がNGの場合もあるのできちんと確認をしましょう。
また、職場の雰囲気や他の方のスタイリングを参考にしてカラー使いやシルエットなど『どこまでOKなのか』を見るのもいいでしょう。
よくわからないな?という場合は、直接相談してみるのが一番かもしれません。
肌の露出にきをつけよう
オフィスでのスタイリングでは肌の露出が多いのはNGです。
胸元・袖口・ボトムの丈等に配慮しましょう。
あまりタイトすぎて体のラインを拾ってしまうスタイリングも同様です。
体型によってどうしても露出が増えてしまいそうな場合は、インナーで調節したり、ノースリーブ等の場合はカーディガンなどの羽織で調節しましょう。
また、インナーは必須。
透け感がある素材のブラウス等や下着のラインを拾ってしまいそうな素材感のボトムを着用する場合は外に響かないような下着を選びましょう。
ベーシックカラーを基調に
仕事内容によって大きく変わる部分ですが、いわゆる「オフィススタイル」「オフィスカジュアル」は、ベーシックカラーを基調にして色数を抑えてコーディネートするようにしましょう。
特に反対色など明らかにトーンの違うカラーが3色以上入ってしまうと、オフィスカジュアルなどの場合はすこしガチャガチャした印象になってしまいます。
色数は3色までに抑え、カラーを使いたい場合は全身をカラーにするのではなく、差し色で使うようにしましょう。
アクセサリーやお化粧はナチュラルに
大ぶりなアクセサリーや、派手なメイクは基本的にオフィスカジュアルではNGです。
あくまで「仕事をする」ということを念頭において、コーディネートしましょう。
アクセサリーは小ぶりなものを。
メイクはなるべくナチュラルに。
オフィスカジュアルとは
ニューノーマル時代の今、オフィスでのスタイリングも随分変化してきました。
そのため「オフィスカジュアル」OKな職場が多くなってきています。
となると気になるのがその定義。
実は、オフィスカジュアルの定義ははっきり決まっていません。
フォーマルやセミフォーマルからドレスダウンしたようなスタイルから、トレンドを取り入れたきれいめスタイリングまで幅広いスタイリングをひっくるめて「オフィスカジュアル」と分類されています。
前述したとおり、職場環境や仕事内容によりずいぶん変わってくるので、『どこまでがOKのラインなのか』は会社の雰囲気や周りの方たちのスタイリングを参考にしましょう。
どの職場でも大事なのは『清潔感ある服装』にするということです。
露出や透け感はもちろんですが、シワやシミなどにも気を付けて着るアイテムをセレクトしましょう。
オフィスカジュアルで使えるアイテム
「せっかく仕事用にちゃんとしたものを揃えたけど、結局あんまり着なかった。」
「リモート勤務が増えたから『仕事用』をわざわざ買うのがもったいない。」
「OFFの日も共通で着れるものがいいな。」
なんて声をよく耳にします。
オフィスカジュアルあるあるですよね。
そこできれいめにもカジュアルにも着まわせる『あると便利なアイテム』をご紹介ます。
きれいめにもカジュアルにも便利に使える【トップス】
着心地もお手入れもらくちんなコットンニット・コットン混ニット
画像出典:e-zakkamaniastores
カットソーライクに着れるハイゲージのコットンニットは、着心地らくちんなのにきれい見え・きちんと見えする素材の一つです。
毛玉ができにくく、ウォッシャブルなものが多いのでお手入れもらくちん。
カジュアル過ぎる形は避けて、少しコンパクトに見えるVネックやクルーネックを選ぶとジャケットのインナーとしても使えたり、パンツでもスカートでもあわせやすく便利に使えます。
画像出典:e-zakkamaniastores
プルオーバーも便利に使えますが、シンプルなデザインのカーディガンもとても便利に使えるアイテムです。
ボタンを閉めて着るとプルオーバーに。
ブラウスやきれいめカットソーの上に羽織るとジャケットよりもカジュアルな「きちんと感」がプラスできます。
もう少しカジュアルテイストがOKだったら、ロングカーディガンもおすすめです。
こちらは体型カバーにも一役買ってくれるすぐれもの。
ワイドパンツやタイトスカートとあわせると縦ラインが強調されてスタイルアップにつながります。
トレンドを入れるならシンプルなデザインニット
画像出典:e-zakkamaniastores
トレンド感を少し取り入れるなら、艶のある糸のハイゲージのニットがいいでしょう。
デコラティブすぎるデザインのものは避けるのがベター。
「きれいめ」に見えることに気を付けて、シンプル見えするデザインのものを選びましょう。
また、丈は少し短めのものかウエストリブでブラウジングして着れるものを選ぶと、パンツにもスカートにも合わせられるので、着こなしの幅が広がります。
季節にあわせて、ニュアンスカラーをセレクトしても◎
いつもと違ったテイストでオフィススタイリングを楽しめるはず。
シンプルデザインのブラウスやシャツ
素材感や柄で雰囲気やテイストがガラッと変えられるシャツやブラウスは、オフィスでも大活躍するアイテムの一つ。
とろみのある素材感でドットやストライプなど定番の柄物のブラウスを取り入れると、ぱっと華やかな印象に。
クレリックシャツや、ボタンダウンシャツなどは、トラッドなテイストをプラスできます。
トレンドの流れでフリルや大きな襟などデコラティブなデザインのものが多くなっていますが、あまりデザインが入っているものはオフィスカジュアルには向きません。
大人にきれい見えするアイテムを選ぶようにしましょう。
表面に光沢感のある厚手のカットソー・ポンチ・ダンボールニット
いわゆるTシャツはどうしてもカジュアル感が強いので、カットソーを選ぶ時は表面の素材感に注意して選びましょう。
コットン素材であれば、シルケット加工(表面にシルクのような光沢や風合いを持たせる加工)がほどこされているものがおすすめ。
またカットソーの場合は襟元がリブのデザインのものを選んでしまうと一気に「普段着感」がアップしてしまうので共布の襟元か見返し始末のものなどリブ使いされていないデザインのものを選びましょう。
ダンボールニット素材やポンチ素材を使用したトップスもきれい見えするのでおすすめです。
きれいめにもカジュアルにも便利に使える【ボトムス】
スッキリ見えするテーパードパンツ
画像出典:e-zakkamaniastores
ヒップから足元にかけてゆったりとすぼまるシルエットのテーパードパンツは、ヒップからのラインをすっきりと見せてくれるシルエットのパンツです。
トップスにあわせて素材をチョイスするのがおすすめです。
デニムやヘビーウェイトなど、カジュアルすぎる素材感は避け、チノ素材でも少し光沢感があるものなどを選ぶようにするといいでしょう。
とろみのある素材感だときれいめでもすこしカジュアルでもあわせやすいので1本は持っていると便利に使えます。
きれいめ大人テイストであわせるワイドパンツ
画像出典:e-zakkamaniastores
トップスをコンパクトにまとめると、Aラインシルエットが作れるのがワイドパンツのスタイリング。
太もも周りをカバーしつつ、スッキリ見えしてスタイルアップできるシルエットです。
大人のぬけ感もプラスできるので一石二鳥。
トップスをインしてメリハリをつけて着ないとだらしなく見えてしまうので、バランスに注意が必要です。
スカートはきれいめ素材を選べば大丈夫
布の分量が多いため、デザインでももちろんですが、素材感でテイストがガラッとかわるのがスカート。
広がりすぎず、つるっときれいめな素材のものを選べば、長め丈でもだらしなく見えません。
ロングスカートをあわせる際はワイドパンツ同様に、トップスをコンパクトにまとめてAラインを作ってあげると◎
きれいめにもカジュアルにも便利に使える【ワンピース】
ストンとしたシルエットのワンピース
画像出典:e-zakkamaniastores
実はなかなか難しいのがワンピース。
一枚でらくちんなのですが、丈感やシルエットでカジュアルになりすぎてしまう場合があります。
オフの時は小物などを付け足してコーディネートすることができますが、オフィスだとそういうわけにもいきません。
選ぶ時の目安にしたいのが「1枚で着た時にだらしなく見えない」かどうか。
体のラインを拾いすぎない程度の「Iライン」のワンピースは簡単にきれい見えすることができるので、仕事でもオフでも少しかしこまった場所でも大活躍します。
おわりに
お洒落は自分自身で楽しむものですし、オフィススタイルももちろんお洒落に楽しみたい。
ただ、オフの日と仕事の日のスタイリングに境目があるとしたら「自分のためだけのスタイリング」かそうでないか、かもしれません。
大げさかもしれないけれど、「オフィスにいる人」はそのまま「そのオフィスの顔」になるわけです。
「お洒落」よりも「清潔感」が求められて見えるのはその部分。
とはいえ、毎日の事です。
せっかくだったら絶対に楽しみたいですよね。
会社の雰囲気にあわせて「どう見えるか」を考えてスタイリングをするのも一興です。
同じアイテムでも小物や合わせ方を変えるだけでテイストが変わって、オフの日も仕事の日もマルチで使えるアイテムに。
そんな組み合わせを探すのもとっても楽しいと思います。
この記事がみなさんの「楽しみ」として参考になりますように!