2023年のトレンドにもなっているミリタリーテイストやワークテイスト。
カジュアルな着こなしにアクセントをプラスできるので、定番的な立ち位置にもなっていますが、いざあわせるとなると少し難しいテイストに感じてしまう人も多いテイストですよね。
今回は「ミリタリーテイスト」にフォーカスして簡単な取り入れ方や着こなしのポイントなどをご紹介していきます。
目次
ミリタリーテイストとワークテイストの違い
昨今では全部ひっくるめて「ワークテイスト」という呼び方をしたりもします。
そこまで厳密にすみわけする必要もない感じではありますが、ちょこっとだけその違いをご説明します。
ミリタリーテイストとは、ミリタリーアイテムを取り入れたりテイストを取り入れたスタイリングや雰囲気の事。
ミリタリーとは「軍の」「軍人の」という意味で、主に陸軍の軍服のことや、それをモチーフにした洋服やスタイルの事をさします。
迷彩柄やカーキやベージュなど自然に溶け込むカラーや、エンブレムや金ボタンや垂れ蓋付きのパッチポケットなどのデザインディティールを取り入れたアイテム、もちろん本格的なアイテムまで、ミリタリーと呼ばれる物の幅はとても広いです。
ワークテイストとは、作業着としてのアイテムを取り入れたり、そのテイストを取り入れたスタイリングや雰囲気の事。
作業をする時に動きやすく、ものが取り出しやすかったりしまいやすかったりする目的のものが多く、いわゆるワークウェアーの一つの特徴は、「大きなパッチポケットがいっぱいついている」ところにあります。
また、サイズ感がゆったりとしたものが多く、素材感は兎に角丈夫。
ミリタリーが動きやすさと耐久性を重視しているのであれば、ワークウェアーは耐久性と使い勝手の良さを重視していると言えるかもしれません。
ミリタリーテイストを大人に取り入れるコツ
その1:定番アイテムから取り入れてみる
日常で何気なく使っているアイテムにも、実は起源があったりします。
元々、軍用のアイテムだったものが現在ではファッションアイテムの定番になっているとしたら?
実は日常ですでに使っていたり、使いやすいミリタリーテイストなアイテムが私たちの周りにはたくさんあります。
そのアイテムの一部とコーディネートをご紹介します。
■トレンチコート
第一次世界大戦の塹壕(トレンチ)での戦線に耐えるためにイギリス軍が作った悪天候用の防水コートが起源になっているのが「トレンチコート」です。
戦後、機能性に優れたトレンチコートは特徴的なディティールを残したまま街着に転用され、今はトレンド関係なく、定番のライトアウターの代名詞として定着している知らない人はいないほど有名なアイテムです。
▼おすすめアイテム
トレンドを取り入れた2WAYスタイルのトレンチコート。
ベストとしても着れるので、いろいろな着こなしがたのしめそうです。
▼おすすめコーデ
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トラッドなテイストのトレンチコートに、デニムonデニムでワントーンスタイルをインした技ありスタイリング。
カジュアルな中にも大人女子の雰囲気が漂う着こなしがたまらないコーディネート。
■ボートネックのボーダーのトップス
元々、フランスのバスク地方などの漁師さんのワークウェアーだったボーダーTシャツ。
ジェーンバーキンなどのファッションアイコンに愛されて、フレンチカジュアルの代名詞となったアイテムです。
船底の形を模した襟の形「ボートネック」と「ボーダー」の組み合わせのTシャツやニットは、フランス海軍が採用しているアイテムです。
ぬれていても着脱がしやすいように広くあいた首元と、ボーダーTシャツといえば脳裏に浮かんでくる「青×白」のカラーの縞模様は海と馴染んで迷彩になり、敵に見つかりにくい効果もあるんだそう。
▼おすすめコーデ
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ワイドなサイズ感でショート丈のボーダーニットトップスを2カラーで素敵にまとめたコーディネート。ボーダーのアイテムは、カラーをおさえてあわせるとバランスがとりやすいアイテムです。
@sayo_n34さんが着用しているのが以下のアイテム
▼おすすめアイテム
程よい肉感があり、さらっと着れるポリエステルニット。
ハリ感があり、きれいなシルエットを作ってくれる素材感です。
その2:トレンドアイテムから取り入れてみる
トレンドアイテムというと、少し「トレンドか…」と思われる方もいらっしゃるかもしれません(かくいう私もその一人)。でも、定番アイテムやテイストのトレンドは普通のトレンドとはちょこっと違います。
冒頭にも書いた通り、ミリタリーといえばカジュアルスタイリングに取り入れやすい定番のテイストの一つです。
しかしながら、定番のアイテムや形は素材感がカジュアルすぎたりして、大人にあわせるのに少し戸惑う方もいらっしゃるかもしれません。
トレンドということは、色々な素材感や色々なアイテムが登場するという事。
自分好みの素材感やシルエットのものをチョイスすれば、今までチャレンジできなかったアイテムにもチャレンジできるとってもいい機会です。
シルエットに慣れてしまえばもうこちらのもの。定番の少しゴツめのアイテムにもチャレンジしやすくなるかもしれませんよね。
取り入れやすいトレンドアイテム
■羽織りやすくてとっても便利なMA-1
コンパクトな丈感と癖の強すぎないディティールで、普段のコーディネートに取り入れやすいアイテムといえば、こちらも定番の形になっているMA-1ジャケット。1950年代、アメリカ空軍が着ていたフライトジャケットに由来するジャケットです。軽くて丈夫なナイロン素材で作られることが多いMA-1ですが、シルエットやディテールをモチーフにして、色々な素材感で楽しむ事ができるので、シーズンを問わずに親しまれているアイテムです。
特に今年は、ミリタリーアイテムに注目が集まっているので、様々な素材感のものが多く、自分のファッションのテイストにあわせた素材感を選ぶことができるので、チャレンジしやすいアイテムのひとつです。
▼おすすめアイテム
シアーな素材のブルゾン。
カジュアルなテイストが強いMA-1ですが、ヘルシーな透け感を楽しめるのでレディーライクなコーディネートにもあわせやすく、カジュアルなスタイリングにも羽織るだけで女性らしさをプラスすることができます。
MA-1のディティールを取り入れた、ロングジャケット。
艶のある大人な素材感と、ストンと落ちるシルエット、スッキリと開いた首元のデザインで、さりげなくミリタリーなテイストを纏える1枚に。
MA-1のシルエットをモチーフにしたジャケットです。
素材感は今年のトレンドでもある、表面感が楽しめる素材感です。ぬけ感もある形なので、普段の装いにマッチする方も多いはず。
■カーゴパンツ
貨物船の船員さんたちが着用していた作業用のパンツが原点と言われているカーゴパンツ。
元々はワークウェアーだったカーゴパンツですが、アメリカ陸軍に採用され、ミリタリーウェアを代表するボトムで、カジュアルウェアとしても広く知られているパンツです。
垂れ蓋付きのパッチポケットが特徴的なデザインディティールで、2023年に大注目されているアイテムです。
大きなパッチポケットや、垂れ蓋付きのパッチポケットのデザインを取り入れたアイテムがとても多くなる2023年の春夏。
無骨なイメージでメンズライクなテイストが強いカーゴパンツですが、こちらもこのデザインディティールを使って、様々な素材感のアイテムが出てきます。
形も、細身のものから少しだふっとした形のもの、ロング丈やショート丈など、たくさんのアイテムの中から好みのアイテムを見つけるチャンスです。
大人女子におすすめなのはテロっとしたサテンのような素材感のボトム。
きれいめなテイストであわせられるので、とっても重宝します。
▼おすすめコーデ
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カーゴパンツを主役に、赤を効かせたコーディネート。
カジュアルになりすぎず、大人な着こなしが叶います。
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カジュアルにスニーカーあわせをするなら「白」を効かせるとクリーンな印象がプラスできます。
コーディネートにクリーンさやきれいめをプラスしてあげると、カジュアルになりすぎずに素敵にあわせられます。
その3:ミリタリーカラーから取り入れてみる
ミリタリーカラーといえば、代表的なカラーであげられるのが「カーキ」「ベージュ」「チャコールグレー」などの自然に馴染むカラー。
その中でも、ミリタリーと言えばなカラーが「カーキ」です。
まずカラーから取り入れてみるのも一つの方法です。
▼おすすめコーデ
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ヘルシーな肌見せと、きちんと感があるローファーとバッグ。
すとんと落ち感のあるデニム。
大人な要素とニット帽・カーキのスウェットカーディガンでぐぐっと大人なスタイリングに。
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少し太めのやさしめなカーキカラーを黒で締めた、大人カジュアルコーディネート。
全体的につるっとした素材感のものをあわせると、カジュアルになりすぎずにあわせていただけるのでとってもおすすめです。
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ネイビー×カーキ×ブラウンのお手本大人コーデ。
少しあかるめのカーキには、ネイビーをあわせてると上品さがプラスできます。
▼おすすめアイテム
おわりに
慣れてくると、離れられなくなる。
ミリタリーテイストのアイテムは、カジュアルスタイリングにアクセントや深みをプラスしてくれるそんな特徴があります。
色々なアイテムが出てくる「トレンド」の時期には、それこそいつもよりもたくさんの人が取り入れることになるテイストです。
この機会にぜひ、一度取り入れてみてミリタリーテイストの沼にはまってみてはいかがでしょうか。