ワントーンコーデ・トーンオントーンコーデ。
その単語の響きだけでなんかファッション「ツウ」っぽくないですか?
それゆえ難しそうな印象もうけますよね。
今回は「ワントーンコーデ」「トーンオントーンコーデ」の解説とその着こなしのちょっとしたコツをご紹介します。
目次
ワントーンコーディネートとトーンオントーンコーディネートとは
ワントーンコーディネートとは
ワントーンコーディネートの「トーン」とは明度と彩度を組み合わせた色の概念のことです。『色調』ともいいます。
明度とか彩度とかと聞くとちょっと難解ではありますが、簡単に言うと「同じ雰囲気でまとめた色のグループ」という感じかもしれません。
同じ雰囲気の色をあわせるので、コーディネート全体に統一感が生まれます。
▼トーン別のカラーチャート
画像出典:色カラー
上の図を見るとわかりやすいですよね。
こんな感じで「色の明るさや濃さ」のグループ分けをしているのが「トーン」ということなんです。
「ワントーンコーディネート」というのは例えばペールトーンの中での色組み合わせをしたコーディネートということになるんです。
ようするに似た感じの色合い(明るさや濃さ)のものをあわせるといいよ~という事なんです。
ワントーンコーディネートとは『厳密にいえば』同じトーンのカラーを組み合わせるという感じですが、それはニュアンスのおはなし。
だから「これは何トーンかしら??」なんて細かいことは気にしないで行きましょう!
大体おんなじ「色具合」を組み合わせるのでオールオッケー◎
トーンオントーンとは
トーンオントーンは「トーン」を重ねて同じカラーで濃淡を出した配色のこと。
ゆえに、トーンオントーンコーディネートとは、同色でコーディネートの統一感を出しながら、濃淡でメリハリをつけるコーディネートのこと。
ワントーンコーディネート同様に「色」でコーディネートの統一感を出すテクニックの一つです。
こちらもワントーンコーデ同様、自分の中で色のくくりを作ってしまって全く問題はありません。
難しく考えず例えば「青系」「グレー系」や「白系」などばっくりとしたカラーの枠の中での組み合わせをしていきましょう。
コーディネートのコツ
ワントーンにしてもトーンオントーンにしても同じような色の組み合わせに対してみなさんがちょっと難しいなと思っているのは『全身同じような色になってしまう』という部分だと思います。
全身同じ色だと考えられる悩みを少しあげてみましょう。
・パジャマ・部屋着っぽくなってしまう
・メリハリがなくのぺっと見えてしまう
・キメキメに見えてしまう
こんな感じでしょうか?
これらの不安が解消でき、そしてとっても簡単なコツをコーディネートと共に説明していきます。
【色選び】ワントーンコーディネートを簡単にするのはカラーバランス
ワントーンコーディネートを簡単にするコツはずばり「色差」にあり。
ワントーンは同じトーンのカラー同士の組み合わせでのコーディネートと前述しましたが、使うトーンと組み合わせる色によって難易度が結構変わる場合があります。
それはトーンの特徴にあるのですが、彩度が高ければ高いほど一つ一つの色が強くそして色の差が大きくなります。
(ちなみに彩度とは色のあざやかさの度合いのこと。)
色の差がないほどコーディネートはしやすくなります。
ベージュ系やグレー系があわせやすいのはそこ。
強いカラーではないからなんです。
強いカラーほどコーディネートに組み合わせるのはバランスをとるのが大変。
そこでおすすめなのが、やわらかな白味が混じったトーンや、グレイが混ざったトーンのもの。
グレイッシュやペールなどの淡いトーンのカラーは、そもそもグレーがかっていたりと色に統一感がでてくるのと、それぞれのカラーの色差が少ないです。
要するに色差があるビビットカラーよりもテクニックいらずにあわせやすくなるということ。
例えば赤と緑でみていきましょう。
上下であわせるのを想像してみて~!
こうやって見ると一目瞭然ですよね。
ビビットな色同士だとどうしてもクリスマスになってしまう。クリスマスにしないためには色の量やアイテムなどのバランスに気を付けないとなりません。
ただ、例えばグレイッシュなトーンのものだとどうでしょう?組み合わせるイメージができてきませんか?
ワントーンとトーンオントーンのコーディネート
ワントーンコーディネートのポイント
■彩度が低いトーンのものをあわせると色にも挑戦しやすい!
グレイッシュトーンでのコーディネートです。
「ピンク」と聞くとどんなピンクを思い浮かべますか?
サーモンピンクや、ショッキングピンクなんかが浮かんでくる人も多いのでは。合わせるのが難しそうなピンクはグレーとの相性がばっちり。
しかしながら、ちょっと勇気がいりそうですよね。
そんな時にワントーンで合わせてあげるとまとまりが出て簡単にコーディネートができます。
上のコーディネートは「彩度」が低めのグレイッシュトーンでのコーディネート。
ピンクへのハードルが一気にさがりませんか?
■異素材の組み合わせでコーディネートにメリハリを!
ワントーンだとどうしてもメリハリがつけにくい。
そんなお悩みもちらほらと聞きます。
・異素材での組み合わせをする
上のコーディネートはまさに異素材での組み合わせをしたものです。
サテンの光沢とチノのばさっとした素材感が似たような色をあわせた時に起こりがちな「メリハリのなさ」を解消してくれる一つのポイントになります。
トーンオントーンのコーディネート
■ウエストインでコーディネートにメリハリを!
リネンシャツ×デニムのネイビーでのトーンオントーンコーディネートです。
濃いめのカラーでまとめるととってもかっこいい感じのコーディネートになりますよね。
このコーディネートのポイントは3つ!
・異素材の組み合わせ
・ウエストインでメリハリを
・明るさと濃さが違うネイビーの組み合わせでメリハリを!
異素材同士のコーディネートは前述したとおり。
上から下までネイビーですが、メリハリのあるコーディネートになっているのには
・ウエストイン
・明度の異なる色の組み合わせ
がポイントになってきます。
■黒?グレー?細かいことは気にしないのが一番大事なポイント!
憧れのブラックのトーンオントーンコーディネート。
ネイビーのコーディネートの解説にも書きましたが、ポイントはネイビーの時と一緒です。
ただ、このコーディネート実はトップスはブラックではなく厳密にはチャコールグレーなんです。
ただ、そこはそこまで厳重に取り締まる必要は全くなし!(と私は思っています)
『黒っぽい』という自分の中でのカラーのカテゴリーを作ってしまうのがとっても大事なポイントです。
トーンオントーンのコーディネートでもカラーによってはちょっと難しいものもあります。
それはグレーのトーンオントーン。
素材がスウェットなどの場合は「・・・パジャマ・・・」感が出てしまう可能性も。
まずは濃いめのネイビーや黒で試してみると◎
■どうしてものっぺりしてしまうなら柄を入れる
どんなにコツがわかってもなんだかのっぺりして見えてしまい、いまいちオシャレに見えない…
そんな時、一番簡単にトーンオントーンコーデをはじめてみるコツは柄を取り入れてみる、ということ。柄を取り入れるだけでコーディネートにメリハリがうまれるのでコーデが決まりやすくて簡単になります。
柄を取り入れる時は柄のベースになっている色をメインにコーディネートすると簡単にまとまりやすくなります。
この時に、柄物はボトムスに取り入れることがより簡単にコーディネートするコツです。なぜかと言うと、人はまず人と会った時や人を見た時に顔から見るものですよね。ですから顔から近いトップスは人の最初の印象に残りやすくなります。まず顔から近いトップスは単色にする事で、その色のイメージがつきます。そしてそのカラーがベースになった柄物へと繋がることで「カラー」のイメージをつきやすくすることが出来るので、柄物はボトムスに取り入れる事がポイントです。
無地と無地は私にはハードルが高すぎる…と感じても諦めずにまずは柄物を取り入れてトーンオントーンコーデになるように試すところから始めてみてください。
おわりに
カラーのコーディネートは
「憧れるけれどもハードルが高い」
と思われる方が多いかもしれません。
まずは自分の中で色のカテゴリーというかグループを作ってしまうことが重要です。
そうしたらもうあとは簡単。
いつものようにコーディネートをしてみてください。
ワントーンもトーンオントーンも似たようなカラーをあわせるコーディネートですが、上下が似たカラー(というか同じカラー)で女子の強い味方であるあのアイテムを思い出してみてください。
そう、ワンピースです。
ワンピースってとってもらくちんでしょう?
コーディネートしなくてもいいから。
ワントーンやトーンオントーンもそんな効果があるんです。
ちなみに、「ワントーンとかだとちょっとキメキメになりすぎるよね・・・」なんていう風に思ってしまうときは
インナーをレイヤードするといい感じでドレスダウンができます!
是非是非、気軽にお試しを~