秋冬、時には春先まで欠かせない足もとのお供【タイツ】
冬になれば気がつくとみんな当たり前にはいていますが、「いつからはきはじめていいんだろ?」というのは案外素朴に悩むところ。今回はタイツをはきはじめる時期からいつまでいいの?というところをご紹介いたします。
目次
タイツの厚さ
いつから?をご説明する前にお話ししたいことが一つ。
タイツを選ぶときに【デニール】という言葉を目にしたことがあると思いますがこのデニールとはいったい何なのかという事について。
タイツは糸で出来ていますよね。糸は繊維が集まってできたもので、とても細かいもの。細かい糸の太さを図ることはなかなか難しいことなので、ある一定の長さの重さによって太さを表す時の単位がデニールなんです。
ちなみに9000メートルで何グラムあるかが基準になっています。
ですから80デニールと言ったら9000メートルの長さで80グラムの重さがあるという事になります。
タイツはこのデニールを使って厚みが表記されている場合がほとんどなので、その時の気温や用途や着る服の雰囲気に合わせてどのデニールが必要なのか選んでいくんですよね。
ただこのデニールはあくまでも太さの単位なのでタイツの編み方や質感などによって雰囲気が異なり、見え方が変わってきます。選ぶときは編み方や質感も比較して自分のコーディネートしたい雰囲気に合わせたタイツのなかから選んでいく事と◎。
柔らかい雰囲気が出しやすいリブタイプのタイツ。ナチュラルなコーデなどにも使いやすい。
タイツとストッキングの違いって?
デニールがわかったらもう1つ、案外疑問なところがあると思うのですが、タイツとストッキングってどう違うわけ?というところ。
タイツは基本的には防寒や保温を目的にしていて大体30デニール以上くらいからをタイツと呼ぶ場合が多い。
そしてストッキングは基本は脚をキレイに見せることを目的にしていて30デニール以下の薄手のものがストッキングと呼ばれている場合が多いんですよね。ですが今はストッキングくらいの薄手のものでもタイツと表記しているものも多いです。
タイツいつからはく?
それでは実際タイツはいつからはくの?という問題について。
タイツをはくとやっぱり生足よりも暖かいですよね。だからやはり気温が下がってきてからがベスト。平均気温が20度より高いころはまだ半袖の方が多い時期。ただ少しずつ昼間は暖かくても、夜になると涼しく感じるようになります。これくらいになったら薄手のタイプから必要に応じてはいても◎。30デニール以下ぐらいの薄手もの(つまりはストッキング)からはじめてみましょう。
平均気温が20度を下回るようになると夏服ではなく秋服に本格的にシフトチェンジしますよね。ですから平均気温が20度を下回り始めたらもう安心してタイツをはいても◎。
ただ秋服にシフトチェンジしたとはいえ、まだ昼間は気温が高い日もある。やっぱり平均気温20度くらいのころもデニール数が低いものがおススメ。40デニール以下くらいが昼間も安心。
冷え性の方はもう少し厚みがあっても◎。
平均気温が15度以下くらいになると、ぐっと寒くなりはじめ、昼間の気温も低くなり、夜は寒い日も多くなります。60デニールくらいは当たり前にはいてちょうどいいくらいです。その日に応じて40デニールくらいでもいいですし冷え性の方はもっと厚手でも◎
これくらいになるとブーツも当たり前に履く事が出来るようになる時期なのでコーディネートにタイツが欠かせなくなりますよね。
平均気温が10度を下回るようになったら本格的に冬なので厚手のタイツが活躍する時期。
110デニールくらいはもう当たり前にはいてもOKです。
ここから1月、2月は真冬が続きます。
少しでも暖を取るために発熱効果のあるものや裏起毛になったタイツを使うこともいいですよね。
タイツのおわりは?
2月がおわり3月に入るとまだまだ寒い日が多いものの、お洋服は少しずつ春物に変わっていきます。この頃から少しずつ気温に合わせてデニール数を下げていくとよいのですが、実際はまだ冷える日があるのも事実ですよね。
まだ冷えるなと思う方はデニール数が低めの中でも発熱効果のあるものなどを使用すると見た目には少しずつ春に近づきながらも暖かさは保てるのでいいですよね。
4月の初め頃は日によって冷える日と暖かい日が混在する時期。3月同様にやはりデニール数が低いものに切り替えていくと◎。4月も半ばを過ぎてゴールデンウィークが近づいてくると初夏のような陽気の日も出てくるので、これくらいまでにすると◎。
「でも生足はちょっとやなんだよね…」という方はレギンスに切り替えるという手があります。
レギンスに切り替えれば足の甲を出す事が出来るので「なんか脚だけ秋冬みたいだな…」という感がなくなるのでおススメですよ。
タイツコーデのポイント
季節がわかったらコーデのポイント。
寒くなると当たり前のようにはきますが、「なんとなくタイツだけ浮いてる気がする」と思う時、ありますよね。
タイツを取り入れて簡単にタイツだけ違和感にならないコーディネートにするポイントは以下の3つ。
・靴とタイツの色を近い色に揃える
・ボトムスとタイツの色を近い色に揃える
・ボトムスと靴を近い色に揃える
この3つにすると色が繋がって見えるためタイツだけ浮いてみえにくくなるので一度試してみてくださいね。
パンツの下にはく時に注意したほうがいい事
最後に1つアドバイス。毛玉についてです。それもズボンをはいた時。
寒くなるとズボンの下にタイツをはいたりしますよね。これ私もします。ワイドパンツの時は特にタイツを一枚中にはくだけで暖かく感じますし、ストレートやスキニーパンツの時もはいたりします。
毛玉は摩擦が主な原因なのでもちろんスカートでも出来るのですが、ズボンの時はタイツ全体がズボンと接しやすくなるのでより一層毛玉が出来やすくなります。
お洗濯後に小まめにT字のかみそりなどで取っていく事はすでにされている方が多いと思うのですが、もういっそこのタイツはズボンの下にはく用と決めてしまうのも一つの手。そうやって見せる用と見せない用に分けることで毎日のお手入れがちょっとラクになるといいですよね。
またこのズボンと一緒にタイツをはいた時の毛玉で覚えておきたいことが一つあります。
冬や真冬になるとズボンの裏側が起毛になっているものやフリースやボアになっているタイプをはく事もありますよね。
このタイプのズボンも普通のズボン同様にタイツに摩擦が毛玉が出来やすくなることはもちろんなのですが、ズボンの裏側の素材の起毛やボアの部分も毛玉になりやすくなります。ものによってはタイツが擦れあう事で裏側に毛玉が出来るだけでなく裏側の生地を傷めてしまう場合があります。こう言ったズボンの場合は出来るだけタイツをはかずにズボンをはく方がズボンもタイツも傷みにくくなるので、ズボンの裏側にも注意してみてくださいね。
おわりに
秋冬コーデのマストアイテム、タイツは普段脚を出したくないからなかなかスカートははけないんだよね、という方でもスカートをはきやすくしてくれるアイテムですよね。
色の濃いタイツを選ぶと普段より脚をスッキリ見せてくれる嬉しい効果も。
厚みや色を上手に選んでタイツを取り入れて秋冬コーデを楽しみましょう。