基礎・コツ体型別のこと

胸が大きくて似合わないを解消!「胸が大きくても似合う洋服」を選ぶコツと着こなしのコツ【2024年春夏】

体型にまつわるファッションの悩みは人それぞれ。
「胸が大きくて似合う洋服がない」「体のラインが強調されてしまって嫌だ」「胸が大きくてワンピースやサロペットが似合わない」「胸のせいで太って見えてしまう」など、胸が大きい方はそのことで洋服選びに悩むことが多いはず。

でも大丈夫。その悩み、ちょっとしたコツで解消することができるかも!
スタイリスト直伝の「胸が大きい人がスッキリ見えするコツ」や「アイテムの選び方や着こなし方」など胸の大きい女子に似合うTシャツやワンピース、サロペットなどのアイテムの選び方と着こなしをご紹介します。

4つのコツを取り入れて『胸が大きくてもかわいく着れる』をマスターしましょう!

胸が大きくて似合わないを解消するコツ

素材感選びのコツ

一枚で着るときに選ぶと『OK』な素材

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Tシャツやカットソー、シャツなどに使われる布帛ものは、ハリ感のある素材をチョイスしましょう。
胸の大きさで悩んでいる方が一番避けたいのは体にフィットしてしまう素材感。フィットすると体のラインが強調されてしまい、どうしても大きさが目立ってしまいます。

張り感がある素材のものは基本的に体にフィットしにくいため、『胸が強調されてしまう』という事を軽減することができます。
カットソーではフライスなどの伸びて体にフィットする生地ではなく、ちょっとバサッとした素材感のものや、ポンチ素材のものが◎
シャツも透け感があまりなくパリッとした素材のものを選びましょう。
また、ニットは目の詰まりすぎないものを選ぶといいでしょう。

サイズはちょっと大きめのものをチョイスして。
大きめサイズだと体型を拾わず、体と着ているものの間に余白が生まれるため自然と華奢見えします。

一枚で着るときに選ぶと『NG』な素材

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一枚で着る場合は、基本的に「伸びる素材」のものはNG。
伸びるものは体にフィットします。「胸を目立たせたい」場合にはOKですが、「胸が目立つのが嫌だ」と感じる場合は避けた方がいい素材感です。
カットソーだったらフライス素材やリブ素材。ニットだったらリブやトタンテレコなどフィットして伸びる編地のもの。
布帛は、とろみのある素材だと胸のふくらみがあらわになるため形によっては少しいやらしいイメージになる場合も。
一枚ではなくインナーとして着る場合はOKです!

形選びのコツ

おすすめのネックデザイン

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胸の大きい人は、胸のふくらみだけ服の布の分量が見た目に多くなるため、首元でその分量の調整を行うとすっきり感がアップします。
首元の開きで服の分量の調節をするとバランスがとりやすくなります。
胸の大きい方がチョイスしたい首の開きは「Vネック」「ボートネック」
肌の露出部分を増やし布の分量が調整することで、バランスがとりやすく胸元に目が行きにくいという視覚効果を狙ったものです。
首の開き方で注意しないとならないのは「開き加減」。
肌の露出のし過ぎは下品な印象を与えてしまいがちです。谷間が見えないくらいの開き具合を選んだり、インナーで空き加減を調節しても。
もちろん好みではありますが、TPOに応じてエチケットやマナーは守りたいものです。

余談ですが、この布の分量の調節は肩幅の広い人にもおすすめの選び方のコツです。逆に肩幅が狭い人は首の詰まったもので布の分量を調節するとちょうどいいバランスになります。

おすすめの着丈

2024年も昨年のトレンドから引き続き、ショート丈の着丈のアイテムが多く登場しています。
ショート丈を着ると、胸の大きな女子はバストトップに生地をとられてしまう分、着丈が短くなってしまいます。
特にバスト周りがジャストのあまり伸縮性のないショート丈サマーニットなどを選ぶ場合は(胸の大きさや身長・素材やデザインにもよりますが)、表示の着丈よりも5cm程度短かくなってしまう可能性があります。
もともとショート丈の場合、胸下くらいの着丈になってしまうと、トップスの裾が浮いてしまうこともあるため、ショート丈のサマーニットを選ぶ時は、腰骨くらいまでの着丈があるものを選ぶのがおすすめです。
着丈がなかなかわからないなという場合は、カーディガンタイプのサマーニットを選ぶのが◎
長めの着丈はそこまで注意せずとも大丈夫です。

おススメのデザインの選び方

デザイン選びにもすっきり見えのコツはあります。

袖丈も胸よりも下の位置の丈を選びましょう。
袖丈が終わる部分は必ず目線がいくポイントになります。
そのためバストトップの延長線上に袖丈の終わりの部分がいくと、胸が目立ってしまうことに。

以下に気を付けてデザインを選ぶのがおすすめ。
・胸元はシンプルなデザインのものを選ぶ
・袖のデザインがあるものはバストトップよりも下に袖の広がりのあるものを選ぶ
・袖丈はバストトップよりも下のものを選ぶ

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NGなデザイン

胸元のデザイン
まずは胸元に過度な装飾(たくさんのフリルやビジューなど)のあるデザインのものはNG。
胸元に視線が行ってしまいます。
またフリルは広がるとより胸の大きさを強調させてしまいます。
胸元にアクセントをもってきたい場合は胸にかからないくらいのネックレスなどアクセサリーを付けるのが効果的。

袖丈と袖の装飾
袖丈や袖のデザインにも注意が必要です。
トレンドからもはや定番になりつつあるいわゆる「袖コンシャス」なデザインのものには特に細心の注意を。
胸の高さに広がりがあるデザインのものはNG。胸を強調するだけでなく、胸が広がって見えてしまいます。

着こなしのコツ

ウエストインでメリハリを

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「ビックシルエットのトップスを着ると、太って見えてしまう」
胸の大きさでお悩みの方のあるあるだと思います。
実はこれ、バストトップで体の厚みが固定されてしまうために起こってしまう現象です。
体の下までバストトップとずっと同じ厚みが続くため、太って見えてしまいがち。
これは「メリハリ」を作ることで解消できます。

おすすめの着こなし方のコツはウエストイン・タックインです。
その際ぴったりとインしてしまうのはNG。
胸が余計に強調されてしまいます。胸がちょっと遊ぶくらいの緩さでブラウジングしてあげましょう。
お尻やわき腹が気になってしまう・・・という方は前だけインでもOK。
ちょっとたっぷりめにブラウジングすると、お腹のお肉やわき腹のお肉も気にならないので一石二鳥に。

ウエストインや前だけインの方法は下記の記事をチェック!

「X」シルエットで着やせ効果も

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ワイドパンツやAラインのスカートなどをはくときのコーディネートや、ワンピースを選ぶ時に覚えておくと便利なのが『体型にあったシルエット』です。
胸の大きい方におすすめのシルエットは【Xライン】シルエットです。
胸の大きさが気になる人は【Xライン】シルエットのコーディネートが似合う人が比較的多いです。

ウエストインやタックイン、ベルトなどでウエストマークして、アルファベットのXのようなシルエットを作ればOK。Xを作る事でシルエットにメリハリがうまれ、コーディネートをスッキリと見せることができます。

Xにしたら「胸が余計強調されて太って見えるんじゃ…」と不安に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、洋服を着た時にスッキリと見せるためには全身の中で気になる箇所を全体像で見てバランスを取ってあげる事が大事なポイントです。
ウエスト部分を細く見せてあげる事で、他も一緒に細く感じさせてしまえればこっちのもの。
ぜひ一度試してみてくださいね。

アイテム選びのコツ

これまでにお伝えしたコツを踏まえて胸が大きい人が苦手に感じやすい代表アイテムの中で胸をスッキリ見せてくれるシルエットや形などをご紹介致します。

Tシャツやカットソー

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春は一枚で、秋冬時期にはインナーとしても通年使えるアイテムのTシャツは比較的素材感も薄く、胸だけでなく背中などの肉感もひろってしまうアイテムです。胸の大きさがわかりやすい為、特に一枚で着る時には下品に見えそうなどの理由から胸が大きい人にとっては苦手意識が強いアイテムの一つです。

胸が大きい女子が似合うTシャツ選びのコツは「ゆとりとネックデザインと着丈」に気を付けること。

サイズ感
ボディラインに沿うなど体にピッタリフィットするTシャツは胸を強調しやすくなるためNG。身体とTシャツの間にほどよくゆるみのあるゆったりとしたサイズのものを選びましょう。
サイズ展開のあるTシャツなら普段のサイズよりもサイズアップして選んでみてもいいですよね。
そして素材選びのコツでもお話ししたとおり、ハリ感があり薄すぎない素材のものを選ぶとよりスッキリ感がアップします。

ネックデザイン
ぴっちりと首元が埋まってしまうネックデザインのものではなく、首元にゆとりが生まれるボートネックやVネックのデザインのものを選ぶのがおすすめです。

着丈
ショート丈のTシャツなどのトップスはバストトップからストンと落ちてしまうため、太って見えてしまう丈です。
「インして着れる丈感」を意識して選ぶようにするのがおすすめです。
ショート丈のカットソーでも、裾にリブがついていたり、着るだけでインしたように見えるようなデザインのものは◎
『胸とウエストのメリハリ』をゆるやかに作れるサイズ感やデザインのものを選びましょう。

ニット

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春夏の着こなしに活躍する、シャリ感のあるサマーニットなどはキレイめなコーディネートに活躍するアイテムの1つです。
ニット生地はカットソーやTシャツと比べると厚手のためさらに胸に厚みがでてしまったりと、胸が大きい女性の中には苦手に感じる方も多いアイテムです。

Tシャツの選び方同様に、気を付けたいのはゆとりとネックデザインと着丈。
注意点やおススメはTシャツの選び方と同じですが、編地もデザインの一つになるニットは、編地にも気を付けて選びましょう。

編地
編み目の細かいニット(ハイゲージニット)は薄手でやわらかなものが多いため、ある程度ゆとりがあるものを選んでも「胸が強調されちゃう」と感じることがあるかもしれません。
ダンボールニット生地など適度にしっかりとした生地感・ハリを感じるものを選ぶとバストや肉感を拾いにくく、スッキリと見せてくれます。

シルエットはちょっとゆとりのあるもの・首元がゆったりしたデザインを選ぶのもおすすめです。

タートルネックやハイネックニット

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ニットの中でも「胸が目立つのが嫌だ」と感じている人が特に苦手に感じやすい種類は【タートルネック】や【ハイネック】ですよね。タートルネックやハイネックは首元が詰まっているので、布の面積が増えるため、その分太って見えてしまいがちなアイテム。
また、ぴったりと体に沿うデザインのものが多いので胸の大きい人にとっては難しく感じやすいアイテムです。

ハイネックではなくてモックネックがおすすめ
ネックラインが少し下がるモックネックのデザインだと、ハイネックよりもスッキリ見えします。
その際は袖にボリュームがそこまでなく、身頃のデザインもスッキリしているものを選んでください。
また、手首を少しだしてあげるとぐっとバランスがとりやすくなるのでぜひ実践してみてください。

胸が目立たないように着こなしたい場合のポイント
体に沿ってしまうデザインや素材だとどうしても胸が目立ってしまいます。
そんな時は一枚で着ないようにするのがポイント。カーディガンやパーカーやシャツなどを羽織ると縦のラインも強調され、胸が目立たなくなるだけでなくスッキリ効果も◎

ワンピース

一枚布仕立てが多いワンピースはメリハリを作るのが難しく、素材やシルエットによっては胸が強調されてしまったり、胸のせいで太って見えてしまったりしがちなアイテムです。
そのため「胸が大きくてワンピースが似合わない」という声を多く聞きます。
今回はおすすめのシルエットとNGシルエットをご紹介します。

■おすすめのワンピースのシルエット・形(デザイン)

Aラインのフレアーワンピース
裾に向かって広がりきれいなフレアが出るフレアワンピースは胸が大きい女子の強い味方になってくれます。
足元のボリュームが胸のボリュームをファジーにしてくれる効果があるからです。
中途半端丈ではなくマキシ丈を選ぶとより効果的です。

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■避けた方がいいワンピースのシルエット・形(デザイン)

Iラインのワンピース
基本的にXのシルエットが似合う胸の大きい女子にとってIラインのワンピースは太って見えてしまう可能性が高いワンピースのシルエットです。
胸が窮屈になってしまうというのもその要因の一つではありますが、一番の要因は胸の高さが体の幅になってしまうということ。
Iラインのワンピースだとバストトップでワンピースが下にストンと落ちるので横から見た時にバストトップが体の幅に見えてしまうんです。
トップス選びでもこの現象がおこりますが、トップスの場合だとウエストインしてしまえばメリハリが簡単に作れますが、ワンピの場合はなかなかそのメリハリが作りにくい。そのため全体的にボリューミーに見えがちです。

胸下に切替があるワンピース
胸のすぐ下にシャーリングやギャザー・リボンなどのデザインディティールや切り替えのデザインがあるワンピースはそれだけで、目線が胸元に集まりがちです。
胸が窮屈に見えやすく、全体的にボリューミーな印象になってしまうことも。
胸元・袖・襟元などできるだけシンプルなデザインのものを選ぶようにしましょう。

オールインワン・サロペット・オーバーオール

オールインワンやサロペットも胸が大きい女子には難しいアイテムです。
こちらもワンピース同様にデザインとシルエットに注意すれば大丈夫。
以外とスッキリと着ていただくことができるアイテムです。

■おすすめのシルエット・形(デザイン)

胸当て部分にディティールの少ないものや、フロント部分がVあきのものなどがおすすめです。
その際やはりゆったりしたシルエットのものを選ぶのは必須です。
ぴったりしてしまっていると余計に胸が強調されてしまいます。
また、その際は胸当てから胸がはみださないようなしっかりとした胸当てのデザインがあり、しっかりめの素材感のものを選びましょう。

また、インナーをサロペット等と同色であわせるコーディネートは境目がファジーになるのでおすすめです。

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■避けた方がいいのシルエット・形(デザイン)

Iラインのシルエットのもの
避けたいのが、少し細身で、胸当ての位置が高めにあるIラインのシルエットのものです。
サロペットやオーバーオールを胸の大きな人が着ると、どうしてもバストトップが体の幅になってしまい、太って見えてしまいます。ワイドなシルエットだとそこまでわからないのですが、少し細身だと強調されてしまいます。

胸当て部分が小さいもの
胸部分のゆとりがなく、胸当て部分が小さいと、胸がはみ出てしまっているように見えてしまいます。
ゆとりがあるのは大前提ですが、胸はみ出て見えてしまうものはNGです。

【2024年春夏】おすすめコーディネート

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2024年も引き続き人気のサロペット。深いVラインがボリュームの出る胸元に空間をつくり、視線を下にさげてくれるので胸元のボリューム感が目立ちにくく、着こなしを楽しめます。
インナーにはボートネックのTシャツをインして、首をほっそりと。
パキッとしたボーダー柄も上半身にメリハリを作り、胸のボリューム感を抑え目立ちにくくしてくれます。

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スキッパーネックのブラウスは、ほどよいハリのある素材感のものを選ぶのがおすすめです。
今年っぽく着こなすなら、襟を抜いてきるとヘルシーな肌見せとぬけ感をプラスできます。
胸元が開いてしまうようでしたら、インナーで調節するようにしましょう。

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適度な厚みとハリのあるライトニットは肉感を拾いすぎずにスッキリと着こなせます。
ウエストにはストライプ柄のシャツを巻いて着こなし全体にメリハリをプラス。
視線をシャツに集めて、バストラインをカバー。

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襟元のスキッパーデザインが大人カジュアルに最適なシャツワンピース。
着心地もラクチンなゆったりシルエットでも、ナイロンとポリウレタン混のコットン生地で適度なハリ感とストライプ柄の縦長効果でバストを目立たせずに、全身を整えてくれます。

おわりに

体型のせいで「好きなものが着れない」「好きなものを着るのをあきらめる」。
もしかすると日常で無意識のうちにこういう選択をしていることがあるかもしれません。
『胸が大きいから似合わない』を少しでも解消できたら、もっとお洋服を楽しめるはず。

体型もそれにまつわる悩みも人それぞれ。
ぜひ上記のコツを試していきながら「自分にあった選び方や着こなし方」を見つけてみてください。

胸以外も気になる箇所がある!という方はこちらから

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