秋冬のコーディネートには欠かせない「ニット」
お気に入りで着ていたらいつの間にか毛玉がいっぱい…なんて経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は毛玉が出来る原因やお手入れの方法、お洗濯で気をつけてみるとよいことなどをご紹介いたします。
目次
■毛玉が出来る原因は?
毛玉が出来る理由は摩擦によるものです。
ニットが摩擦することで、繊維同士が絡まり合い毛玉になっていきます。
この摩擦は日常的に起こっています。
腕を上げ下げした時や身体を動かすと自然と脇の下などが擦れやすく、また、お仕事の時に椅子に座っている時背中が椅子と摩擦しているということも。
その他にもニットの上に重ねていたコートやジャケットなどのアウターとニットが擦れることもあります。
また、ショルダーバッグやリュックなどのバッグ類と摩擦していることも。
このように普段の生活のなかで自然と摩擦する場面がたくさんあります。
また、お洗濯の際にも摩擦が起こります。
お洗濯方法によっては洗濯機のなかでお洋服が回っている時に他の衣類と擦れることも。
■毛玉が出来やすい素材は?
ニットに使われる素材の中には毛玉になりやすいものも。
繊維が強い素材は摩擦して絡まり合った繊維同士がほぐれにくく、毛玉になりやすくなります。また、繊維が強いことから出来上がった毛玉が千切れにくく、自然に落ちてくれにくいためお手入れしないでいるといつのまにか毛玉がたくさんになり、取るのが大変になることもあります。
反対に繊維が強くないものは繊維同士が絡まってもほどけやすく、毛玉になっても自然に千切れていきやすいので、毛玉が気になりにくいというものがあります。
アクリルやポリエステルのような化学繊維は人工的につくられていることから、繊維が強めなため毛玉が出来やすい素材と言えます。
綿やシルクなどの天然素材は、基本的には毛玉が出来にくい素材です。
天然素材は全般的に毛玉が出来にくいものが多い素材たちですが、中には出来やすいものもあり、ウールは編み方によっては毛玉になりやすい素材です。
また、最近では、化学繊維と天然繊維のよいところを合わせられるように混紡したものなどがあります。これは丈夫で強い化学繊維の影響で繊維が落ちにくくなりやすく、毛玉が表面に残ってしまいやすくなります。
このように素材には毛玉になりやすいものとなりにくいものがありますが、それぞれの素材にはそれぞれ良さがあります。
アクリルは毛玉になりやすいという特徴はありますが、その繊維の強さから縮んだり型崩れをしにくいという良さがあります。ポリエステルには乾きやすいというメリットも。
デイリー使いにとてもうれしい素材たちでもあるので、お手入れしたりして上手に毛玉とお付き合いしていくとニットコーデもより楽しいものに。
■普段から気をつけるといい3つのこと
普段から気をつけておくとよいことを3つご紹介いたします。
・ブラシをかける
1日着用したあとは、ブラシ掛けをするのがおすすめです。
ブラシをかけて毛並みを整えることで毛羽の絡み合いを軽減し、毛玉が出来る原因を減らしやすくすることが出来ます。
【ブラシ掛けのポイント】
洋服用のブラシで優しくかけましょう。強い力でかけてしまうと、ブラッシング自体が摩擦になってしまうので優しくブラシ掛けをおこないましょう。
・休ませよう
一日着たら、数日休ませてあげましょう。
同じニットを何度も続けて着ると、毛羽が増えやすくなので間隔をあけてきるようにしましょう。
・アウターのサイズ選び
秋や冬になるとアウターを着るようになりますが、アウターがニットの大きさに対して小さすぎると着るだけで摩擦してしまいやすくなります。
着るニットの大きさに対してほどよくゆとりのあるアウターを選んでみるのもおすすめです。
■お洗濯の時に気をつけるといい6つのこと
お洗濯の際に気をつけるとよい6つのことをご紹介いたします。
※お洗濯の前には必ず洗濯絵表示を確認してお家でお洗濯できるのかどうかや、出来る場合はお洗濯方法、注意点は確認してから進めましょう。
・容量を守ろう
洗濯機でお洗濯する際は、入れ過ぎに注意しましょう。入れる物が多すぎると摩擦がおきやすくなりますのできちんとした容量でお洗濯しましょう。
・ネットを使おう
お洗濯する際は洗濯ネットを使いましょう。
ネットを使うことで衣類同士が摩擦することを防ぎやすくなります。
ネットの大きさは洗うアイテムに合わせた大きさを選ぶようにすると、アイテムがネットのなかで動きにくく摩擦を防ぐことに繋がります。
また、畳んでからいれるようにするとお洗濯中に絡まって伸びたりすれたりすることを軽減しやすくなります。
・短い時間で丁寧に洗おう
摩擦を出来るだけ少なくするために、短い時間で丁寧に洗うようにしましょう。
・裏にかえそう
アイテムの表面を摩擦から守れるように裏に返してお洗濯するのもおすすめです。
・柔軟剤を使おう
お洗濯の際には、ニット用の洗剤を使用しプラスして柔軟剤を使ってみると毛玉が出来にくくなることも。
柔軟剤には表面の摩擦を軽減する効果があり、表面の滑りがよくなるため毛玉を軽減してくれやすくなります。また静電気も起きにくくしてくれるためほこりの吸い寄せも軽減に期待が出来るのでおすすめです。
・繊細なアイテムは手洗いがおすすめ
ニットは出来るだけ手洗いするのがおススメですが、その中でも繊細な素材感のものは出来るだけ手洗いでお手入れすると長く楽しむことに繋がります。
■毛玉が出来にくい加工がされたアイテムを取り入れてみる
デイリーに使うニットとして毛玉がつきにくくする加工がされたアイテムを取り入れてみるのもおすすめです。
抗ピリング加工(アンチピリング加工などとも呼ばれています。)という加工がされたニットが現在はたくさん出ています。
ピリングは毛玉のことで、この加工をほどこすことで毛玉をできにくくするというものです。お仕事用や学校の制服、日常使いするニットなど、着用する頻度が高いものなどを抗ピリング加工がされたものにするのもおすすめです。
おわりに
秋冬のニットにはどうしても切っては切れない毛玉。
せっかくのおきにいりのニットも表面が毛玉だらけになっていると、ちょっと悲しくなることもありますよね。
毎日のお手入れやお洗濯に一工夫して冬のニットコーデを楽しんでいきましょう。
毛玉が出来てしまったら、毛玉取りの方法をチェック!
>>毛玉ができたら?お家にあるアレでラクラクお手入れ方法<<
参考画像:e-zakkamaniastores