湿気での蒸し暑さやを感じる梅雨時期や夏場など気温が高くなる時期になると着る機会の増える麻(リネン)素材のアイテムはサラッとした着心地が気持ちよく、暑い時期におすすめの素材です。
ですがこの「麻」素材はしわになりやすいのがネックなところです。
しわになりやすいだけではなくてしわが取れにくく少し億劫に感じてしまうことも。
今回はそんな麻素材のしわとの上手にお付き合いする方法をご紹介いたします。
目次
麻(リネン)ってどんな素材?
はじめに「麻」についてご紹介いたします。
麻には水分を吸ってくれる吸水性があります。
そして発散性や通気性にすぐれ、水に濡れても乾きやすいという特徴も。
汗を吸ってくれるのでベタベタしたままになりにくく、吸った汗が乾きやすいので汗をかく季節に気持ちよく過ごしやすいうれしい素材です。
しわになりやすい理由は?
麻には弾性が乏しいという特徴があります。
弾性とは外からの力によって形を変えたものが、その力が無くなった時に元に戻ろうとするという性質のことです。
麻はこの元に戻ろうとする力があまり強くなく一度その形になるとなかなか元に戻りにくいところがあります。
麻に限らず洗濯機で洗濯して脱水が終わり取り出してみると、脱水後はしわになっているものが多いものですが、麻は他の素材と比べると、その弾性の弱さから普通に洗濯してしわがついてしまうと、干す際にはたいてみても簡単には戻りにくくなってしまいます。
麻素材のお手入れのポイント
ネットを使おう
多くの麻素材のお洋服は洗濯絵表示に「手洗いで」というマークがついていることがほとんど。
もちろん手洗いするとよいですが、毎回というのもちょっと手間に感じることも。
そんな時は洗濯機の手洗いコースの活用がおすすめですが、手洗いコースでお洗濯する時は”洗濯ネット”を使用しましょう。
ネットのサイズはお洋服に対して大きすぎないものを選ぶようにしましょう。
大きすぎないものを選ぶことでネットの中でお洋服が動きにくくなるのでしわがつきにくさも。
ネットの大きさにちょうどいい大きさになるように畳んでネットに入れてお洗濯しましょう。
汚れの気になる箇所がある場合は先にその部分が表に出るように工夫すると〇。
絞らずに干してみる
洗濯のコースを選ぶ際に注意したいことがあります。
お洗濯の時の脱水は衣類に対して強い力がかかります。
手洗いコースはそれ自体が脱水を弱い力でしてくれるものがほとんどのため、そのまま手洗いコースでお洗濯もよいですが、麻をお洗濯する場合は”脱水しない”というのもおすすめです。
脱水をやめると濡れたまま干すということになるので「それでいい?」と思う方もいらっしゃると思いますが、麻は乾きが速めな素材なので脱水せずに濡れたまま干しても他の素材の衣服と比べて乾きやすいため脱水しないことも麻のしわとの上手な付き合い方のポイントです。
脱水せずに干すと水が垂れてしまうこともあるので、気になる時はタオルなどで軽く水分を吸い取ってから干すのもおすすめです。
脱水をやめた際もすすぎはしっかりしましょう。
麻素材のお洋服に洗剤が残っていると、変色の原因に。
すすぎまでしっかり終わったら、そこで取り出して干すようにしましょう。
アイロンには霧吹きを
しわになってしまった際どうするとよいのか。
麻はしわも風合いとして感じやすい素材です。
多少のしわはそのまま着て気にならない場合もあるので、お好みで風合いを楽しんで着るのもおすすめですが、気になる時はアイロンがけしてきましょう。
アイロンがけの時はアイロンと霧吹きを使うのがおすすめです。
麻は乾いた状態ではしわがとれにくいのでスチームアイロンを使用することが多くありますが、霧吹きを使って湿らせやすくするとしわが取りやすくなります。
おわりに
麻は使い込めば使い込むほど風合いが増していく素材なので、着るほどに自分だけの一着に。
麻のしわと上手にお付き合いしながら麻素材のアイテムを楽しんでみてはいかがでしょう。