デニムとシャンブレーの違いって何?と思われたことはありませんか?春物が出始めると特にデニムのアイテムやシャンブレーのアイテムが増え始め、お店で耳にはするけれど一見とても良く似ているこの二つ。一体どう違うんだろうと悩まれたことがある方は多いと思います。
今回はデニムとシャンブレーの違いについてご紹介致します。
目次
デニムとは
一年中愛用している方が多く、特に春コーデには欠かせないアイテム「デニム」。
デニムは 織物 なのですが、デニムを折る際に縦糸に色の糸、横糸に白色(さらし糸)を使い、 綾織り にした生地のことです。
綾織りという織り方をしているデニムは、ぱっと見では表面のほとんどが縦糸を使っているように見える為、縦糸に使われている青さが際立っていることが多いことがその大きな特徴です。
デニムの特徴
現在は色々なデニムが販売されていますが、生地に厚みがあるものが多く、丈夫に作られていた事から昔は作業着として使われていたこともあり、基本は長持ちしやすいという特徴を持っています。
一本のデニムを大事に長くはいている人も多いですよね。
.デニムにはインディゴという染料が使われていますが、このインディゴは安定性が低く、色落ちしやすいという特徴があります。
デニムと他の衣服やバッグなどがすれて色移りした、という経験がある方もいらっしゃると思います。
特に濡れた状態では色移りしやすい為、汗をかく夏場や雨の日にはちょっと注意すると◎。
また洗濯する時も色移りする可能性があるので、買ったばかりのデニムなどは色移りがおちつくまでは単体でお洗濯することがおすすめ。洗い加工をしているデニムでも最初の頃は色移りする場合がありますので、別で洗うようにすると安心ですよね。
こうやって聞くと、デニムってめんどくさそうと思われる方もいらっしゃると思いますが、この「色落ち」こそがデニムの楽しみのひとつでもあります。
普通のお洋服では色落ちするとお洋服が古くなった印象やダメになった印象があり、着られなくなってしまう場合が多いものですが、デニムはこの劣化してしまったと感じられる「色落ち」を風合いとして、変化として楽しむことが出来るステキなアイテムなんですよね。
最初こそ他の人と同じデニムだったとしても、はいていくうちに色落ち具合や風合いの変化ははいているその人だけのものになりますから、自分だけのお洋服があったらいいな、と思われる方はデニムを楽しんでみるときっと特別なお洋服になっていくはず。
シャンブレーとは
デニムの際に織り方と糸の使い方をご説明しましたが、シャンブレーとデニムの違いはここにあります。
シャンブレーは平織りという織り方で作られています。縦糸に色の糸、横糸に白糸(さらし糸)を使うという所はデニムと一緒。
平織りにする事で、生地の表面には縦と横の糸が均等に表れる為、縦糸の色落ちが目立たないことが特徴。
表面は霜降りっぽく仕上がり色味が淡い印象になります。
シャンブレーの特徴
デニムと比べて、基本的には薄手で軽いものが多いことがシャンブレーの特徴のひとつです。
薄さと軽さを活かしてトップスとして使われることが多いシャンブレーで作られたシャツなどは柔らかい着心地を楽しむことができます。
またこれは使い方や着る頻度にもよりますし、どんな生地も摩擦したり水に濡れて擦れたりすると色落ちする場合はあるので一概には言えませんが、シャンブレーは使い込んでもあまり色落ちが気になりにくいため、買った時の色を長く楽しみやすいことが特徴のひとつでもあります。
よく見かけるのはシャツやワンピースなどではありますが、「デニムがちょっと重いんだけどデニムっぽさは楽しみたい」、と思われる方などはシャンブレーで作られたボトムスにしてみるのもいいですよね。
ボトムスに使われる場合、シャンブレーは独特の光沢感がある場合が多く、その薄手さと軽さもあり、すっきりとしたシルエットになる場合が多いという特徴があります。
おわりに
一見すると違いがわかりにくいデニムとシャンブレーですが、実は違った特徴とそれぞれの魅力があります。
それぞれの良さがわかれば、「このアイテムはデニムにしよう」「こっちはシャンブレーで」と言うふうにする事出来るので、着こなしの幅が広がりますし、自分の生活スタイルに合わせることも出来ますよね。
デニムとシャンブレーでぜひ春コーデの準備をしてみませんか?