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オンナの文通  5通目

イシへ

 

ふたりの文通なのに、編集長からさ『次は親のこと以外で話題変えていきましょう』って身辺固められてる、なんかウケる〜。
いやそのくらいじゃないとわたしたちってずっと延々と話題変えられないんだよね、きっと。

相変わらず旅行の行き先も決められないし、日にちもやりたいことを絞ることも自分のこととなると何一つ決定できない。ぼんやりとした見通しが自分にあれば一応前には進むんだけど。
進学も就職も起業も結婚も、夢とか目標とか胸に熱いものがたぎったそんな情熱で動き出したものは少なくともスタート時点ではなかったんだけど。
好きなものを見つけるのはできる人には容易くても、わたしにはとてつもなく高いハードルなんだよね。
なぜなら『それは本当に大好きなの?』と問いを立てて自分を事情聴取してしまうから。好きだなと思ってもそれ本当なの?って問い詰める。いつも《厳しいほうのわたし》がどこかでそれを許さない。思考の癖なんだと思うんだけど。
《その人》はそういう時にだけ現れて問いを残して答えはプレゼントしてくれないんだ。

でも、どこかでぼんやりと先が見えている。今がエピソード1ならエピソード2くらいまでは勝手にそうなると思い込んでる。これも癖なんだろうね。

想像する未来は心配なこともゼロじゃないし、涙が止まらないこともあるんだけど、心配も哀しいこともそのまま認めたまま、エピソード2はどんなことをしようかと脚本を書いてみるのもいいよね。

 

あさの

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